韓国に造園という概念を誕生させた、優しい笑顔のおばあちゃん。BBBムービー「大地に詩を書くように」。
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「庭」というより、環境そのもの。
人間が自然と共に、自然の中で生きていく、
昔は無意識にやってたことを、意識的にやっていくには、
どうするべきなのか、という、
これからの世界全体のキーワードになるようなことを、
こんな大きなスケールでやってる女性が韓国にいたのだなあ。

韓国が、まだ経済発展を至上とする時代から、
景観と人間との関係を考え続けて、
韓国に、その考えを広めた人だと思った。
その景観が、ヨーロッパ的な幾何学的に自然を支配するようなものではなく、
自然の草木のあり方を基本として、その延長線上で、
大きくデザインしていくところに、日本との共通点を感じた。
それは、言ってみれば、東洋的な思想だとも思える。
そういうワシも共感を得られる思想で、
都会の中の景観を作っていってるというのが、
なんかすごく嬉しくなってしまった。
造園という、力仕事がメインで、
どうしても男たちを相手にすることが多い環境で、
きっと大喧嘩もしたんだろうけど、
その目指す理想の高さで、
いかつい男たちを納得させて来たんだろうな、
と思わせる、職人たちとのやり取りも見どころだった。
そんな男たちだけでなく、行政や経済界など、
もっと大きなものたちとも、ずっと戦って来て、
その中で功績を残して来たすごい人なのに、
いつも視線は優しく、自然体で、
素敵な笑顔なのが余計に魅力的だった。
特に、お孫さんと土いじりするシーン、
孫の仕草を笑顔で見つめる、
ただの優しいおばあちゃんにしか見えなくて、
「ああ、ほんまに素敵な人やなあ」思った。
誰にとっても、居心地の良い場所、
誰もが、少し優しくなれる場所、
彼女の作るのは、そんな場所なのだろう。
一度、行ってみたいと思った。
ワシ、庭好きなんやけど、
ワシの考えてた庭の概念って、
ちょっと小さすぎたんかな?と、
この映画観て、考えさせられました。

