チャーリーと、そのルーツと、子どもたち。BBBムービー「チャップリン」。

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偉大な喜劇王、チャップリンのルーツを探る映画。
彼にロマ(昔はジプシーと呼ばれていた)の血が入ってることは知らなかったのだが、
映画を観ながら、「そう言われれば」とうなづくところが何度もあった。

ロマとの関係で、エミール・クストリッツァ監督が出て来たのは、
ビックリしたのだが、すごく嬉しかったし、納得もした。
これも「そう言われれば」クストリッツァ監督映画の、
役者の動きとか、放浪するストーリーとか考えると、
チャップリンに通じるものがあるし、
その源流を辿れば、固有の音楽を演奏しながら、
旅芸人として生きたロマという民族に行き当たるのかもしれない。

ワシはロマという民族がどういう歴史を辿ったのか、
詳しくは知らないのだが、
差別に苦しんだという、この民族の血が流れていることを、
隠さず、誇りを持ち、堂々と公表したチャップリンは、
映画で言ってることと、生き方が少しもズレてなくて、
やはりカッコええな、と思う。

チャップリンのルーツを語る映画であると同時に、
この映画はチャップリンと、その四番目の妻との子供たちの、家族の映画でもあった。
映画はチャーリーの自伝的映画とも言われる「ライムライト」に出演していて、
今も役者として活躍するマイケル・チャップリンが監督を務め、
他の子どもたちも出演しつつ、チャーリーのルーツを探る。
それは、当然、同時に自分たちのルーツを探る旅でもある。
そして、偉大過ぎる父を持つ子どもたちの苦悩は当然あるのだろう。
だけど、チャップリンは、政治に翻弄されて世界を彷徨い歩いた人生においても、
ずっと家族を大切にして来て、
その愛情は、子どもたちにもしっかり伝わってる気がして、
なんだかホッとする気持ちになった。

自分の貧困に喘いだ幼少期を思い出して、
クリスマスを素直に喜べなかったという、チャーリーの逸話には、
なんだか、チャップリン映画に通じる、もの哀しさを感じた。

この映画のタイトルが「チャーリー・チャップリン」ではなく、
「チャップリン」なのは、チャップリンのルーツと、
チャーリー、そして子どもたちも含めた、
「チャップリン家」の映画だからなのだろう。

チャーリー・チャップリンは、子どもたちが、
自分を含めた彼らのルーツにきちんと興味を持って、
この映画を完成させたことを、喜んでいるだろうな、と思った。

ワシは、父を亡くした時、
父の親戚や同僚、同級生にお願いして、
父の思い出の文集「白梅」を作った。
そのことを少し思い出したりもした。

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