ひたすら、かっこいい。BBBムービー「落語家の業」。
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なんとも凄まじい。
笑いの本質が、ここにあるのではないか。
自分の人生すべてを、笑い飛ばす。
何も隠さない。
何ひとつ隠さないことで、自分の「粋」を貫き通す。
人間の「業」を肯定して、笑いにすることこそが、
落語家の「業」であり、
なにひとつ例外を作らないことが、
快楽亭ブラックさんにとっての「粋」なんだろう。
めちゃくちゃな人生なのに、
ひたすらかっこよく思えてしまった。

無論、そこには、のたうちまわりながら生きる
市井の人間の喜びや悲しみが滲み出る。
そして、すべての権威におもねらない。
それをしてしまうと、権威に遠慮が出てしまい、
言いづらくなることが、できてしまうから。
なんとも、すごい覚悟だと思う。
同じ立川談志さんの弟子でも、
体制にベッタリで、自分自身が権威になってしまったような、あの人と、
どれほど違うことか。
混血児として、この世に生を受け、
差別に晒されて、映画館の暗闇で育った生い立ち、
そういうもの全てが、誰に何を言われても、ひるまず、
孤高の道を歩み続ける生き方を作り上げたのかもしれない。
なんて因果な生き方なのだろう。
きっと、言葉にはできないくらいの、
いろいろな葛藤が、その人生にはあったのだろう。
だけど、ブラックさんは、その人生を、
今や全肯定しながら、迷うことなく進み続けている気がする。
その葛藤すら、笑い飛ばしながら、歩み続けている。
こんなメチャクチャ過ぎて、逆にストイックにも思える、
落語家としての覚悟、そうそう同じ域に達する人がいるはずもない。
そのことで、けっこうややこしくて、出口のないトラブルに巻き込まれるが、
それすら、ブラックさんは、肥やしにしてしまう。
すごいエネルギーやなあ。
なんか観てるうちに、感極まって、涙が出てきてしまった。
まだ生では観たことないんだけど、
機会作ってでも、観に行きたくなりました。
筋とはズレるけど、大須演芸場の一連の騒動が、
観られたのも、嬉しかったです。
この映画、大阪の第七藝術劇場では先週までの予定やったんですが、
好評だったのか、1/24(土)~30(金)の続演が決まりました。
皆さん、ぜひ!
詳しくは、こちらを。

