デヴィッド・リンチ監督、こんな面もあったんすね。BBBムービー「ストレイト・ストーリー 4Kリマスター版」。
公式サイト
ちょうど一年前、亡くなったデヴィッド・リンチ監督の
1999年制作映画の、4Kリマスター版。
最初、何気ない庭付き住宅の夏の風景を俯瞰から見下ろす、
のどかなシーンから始まるんやけど、
デヴィッド・リンチさんや思うと、
その何気ない風景が、むっちゃ怖くも思えてしまった。
けど、この映画は怖いどころか、悪人も不気味な人も、
一人も出てこなかった。
主人公はけっこう頑固で厄介そうやけど、
周りの人は、みんなええ人ばかりで、
「デヴィッド・リンチさん、こんなんもできるんや!」思ってしまった。
ちなみに亡くなった時、こんな記事、あげてました。
なんかすんません!

ロードムービー、麦畑、夕焼け、トラクター、じっさま、
それだけで、ワシの泣きスイッチ、押されまくりやのに、
かててくわえて、人と人とのやりとりが、もう!!
「堪忍してくださいよ!」レベル。
デヴィッド・リンチさんの怖さって、
表面には現れない、人間の奥底の闇を暴き出すとこから
出てくる気がするんやけど、
この映画では、同じような洞察力で、
人間の奥底にある優しさを全面に押し出してるのかも。
人間を深く掘るってことでは共通してるのか。
あ、一つのシーンやカメラワークに、
いろんな意味を持たせるのも、
ワシの知ってる怖いデヴィッド・リンチさんと同じの、
上等テクニックでした。
ちょっと悪さも覗かせるのは、
あまり似てない仲悪い双子なんやけど、
また、その双子と主人公とのやり取りが、
一番、グッときてしまうのでありました。
この映画、語り過ぎないのが、またいいんよなあ。
ラストシーンの、語らない余韻が、ほんと気持ちよかった。
ご存命の時は存じ上げなかったデヴィッド・リンチさんの
違う面を観られて、ほんと良かったです。

