裏メッセージはマッチョイズムの否定か。BBBムービー「ボディビルダー」。
※ネタバレ、あります。
公式サイト
何とも切なく、やりきれない。ホンマに救いのない映画でした。
口下手で、仕事ももひとつ、なのに人一倍強い承認欲求、
そんな男が、一人で頑張れるボディビルディングに、
活路を見出そうとするけど、
そこでも伸び悩み、ステロイドに手を出してしまう。

ようやく漕ぎ着けたデートでも、
自分のことだけで突っ走ってしまい、
拒否られた理由すらわからない。
ようやく出会えた憧れのボディビルダーには、
性的に弄ばれてしまう。
「まだ落ちるんや」とホンマに気の毒になるくらい、
孤独を加速していく様子が、
「これでもかこれでもか!」というくらい丁寧に描かれてて、
ほんまに途中で観るのが辛くなっていきました。
唯一、心を開けて、受け止めてくれるお爺さんの存在がなければ、
彼、自殺か銃乱射とかの事件とかに走ってたんやないやろか。
結末は明示されないけど、少しでも希望を持って、
前に進んで欲しいもんですわ。
彼自身、アイデンティティをボディビルに託すところ、
自分に降りかかる困難を、力で乗り越えようとしてて、
うまく行かないってとこ、
なんとなく「マッチョイズムの否定」ってのが、
この映画の裏側にはあるような気がしました。
ワシ、トランプさんの本質って、
すべてを力でねじ伏せようとするマッチョイズムやと思ってるんで、
この映画の裏メッセージとして、
そういうアメリカを覆いつつあるマッチョイズムへの批判があるんなら、
素晴らしいなあ、思っております。
「俺を見てくれ」ってキャッチフレーズは、
映画をほんまにひとことで表してて、素晴らしいっす!
