「大原美術館所蔵 名画への旅 ― 虎次郎の夢」@中之島香雪美術館。

大阪で倉敷の至宝に会って来ました。

今、倉敷の大原美術館が改修中で休館してるらしく、
所蔵の至宝を、惜しげもなく、
大阪の中之島香雪美術館で、
大原美術館所蔵 名画への旅 ― 虎次郎の夢」として公開中なのだ。

大原美術館、20年くらい前に一度行ったきりなんやんけど、
こんなすごい絵が、こんなたくさん、あったんやなあ。

日本初の西洋美術館として有名な大原美術館やけど、
そのきっかけは、児島虎次郎さんという一人の画家と、
それを支援する、倉敷紡績二代目社長の大原孫三郎さんのおかげやったんや。
今回の展覧会では、その虎次郎さんが収集した作品も
多く展示されていた。

まずは、その児島虎次郎さんの作品「道頓堀」。

筆のタッチとか、色彩とか、もろ印象派で、
他の絵は、西洋画の模倣に見えたりもしたんやけど、
その西洋的表現で、日本の街並み描くと、
何か不思議な、まぜこぜ感があって、吸い寄せられるように、
この絵をしばらく眺めていた。

虎次郎さんが渡仏したのは、印象は全盛の頃やったようで、
印象派以前の作品も、けっこう印象派に影響与えてる人とかが
多かった気がする。
モローのこの絵、好きやったんやけど、
大原美術館にあったんや!

この絵、ウジェーヌ・カリエールの「想い」は初めて観た。
この柔らかさとかフィルターかかった感じとか、
アンニュイな表情とか、
すげえ現代っぽい気がして、気に入りました。

アンリ・ル・シダネル「夕暮の小卓」。
これは「ええなあ、こんなとこで明るいうちから、
酒飲みながらボーッとしたいなあ」思って写真撮りました。

虎次郎さん、こんなんも描くんや!
もろ印象派の作品より、日本画の趣がありつつ、
掛け軸としては、モチーフが新鮮な、こういう方が、
ワシとしては好きでした。

大原美術館の象徴、エル・グレコの「受胎告知」。
これが展示されてることで、大原美術館の本気度を感じた。
これは少し古い時代やけど、
虎次郎さん、この絵にはすごく思い入れがあったんやろな。

これも知らない画家やけど気に入りました。
フェルディナント・ホドラーの「木を伐る人」。
この力の入り方、象徴的な構図、かっこええです。
なんとなく「ドイツっぽいなあ」思ったけど、
スイスの画家でした。
けど、虎次郎さんが言うには、
「近代ドイツ画理に与えた彼の影響は基大」らしいので、
ワシの感想も、あながち見当違いではないのかも。

ついこないだ映画観たとこのモディリアーニ。
なんか最近、ワシ、モディづいてますわ。

ジャン=ルイ・フォラン「舞台裏一青のシンフォニー」。
なんか物語性があって、ええな。

モーリス・ドニ「波」。
色使いとか、溌剌とした動きのある感じ、好きですわ。

エドヴァルト・ムンク「マドンナ」。
ムンクって、ほとんどアレしか印象にないけど、
やはり、現代人と共通の苦悩みたいなん感じて面白い。

ポール・ゴーガン「かぐわしき大地(ポーラ版)」。
これも有名ですなあ。
ゴーガンさんは、ワシ、印象派の中でも、特に好きかも。
この土臭さがええんですわ。

ゴーガンさん、もう一枚ありました。
こちらも「かぐわしき大地」。
この足首の太さの力強さ!

ここからは印象に残ったの、有名作品などを、
まとめて紹介します。

すごいなあ、と思うのは、これらの作品のほとんど、
虎次郎さんか、孫三郎さんと虎次郎さんが、
共同で入手してることである。
もちろん、その財力も、えげつないけど、
これらの画家と同時代にフランスに行った虎次郎さん、
中には、まだ有名にはなってなかった人も多くいただろう。
画家としても、すごいのかもしれないけど、
自分の画風とは違う人でも、いい絵を見抜く力がすごかったのだろう。

画家たちの交流もいろいろあったようで、
こんな写真も残っている。

虎次郎さんが撮ったクロード・モネ。
あの睡蓮の庭をモネに案内してもらってる時に撮ったらしい。

中之島香雪美術館、そんな広い美術館ではないですが、
もうお宝がギュギュギュっと詰まってる感じなので、
こんな長いブログになってしました。
この展覧会、3月29日までです。
是非是非!

【追記】
ワシ、展覧会でのガラス越し展示、反射で観にくくて、
けっこうイライラすることが多いんですが、
今回の展示は、ガラスなしで、直接観られたり、
ガラスあっても、照明が計算されてるのか、
反射が気にならなかったり、
ストレスなしで鑑賞できました。

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