初訪問、司馬遼太郎記念館。
今日、司馬遼太郎記念館、行ってきた。
え?ほんまにここなん?
ってくらい、普通の住宅街の中に、
いきなり、こんもりとした林が現れる。
司馬さんのお住まいと、その隣にある記念館。


敷地の中は庭というより、
雑木林と言った方が良さそうな、
意図的に、あまり手を入れてないかのような緑に覆われている。
大阪からの距離感、地域との関係性、
なんとなく、司馬さんらしい気がする。
記念館へは、司馬さんのお住まいの前を通る。
明るい陽光にあふれた書斎とサンルームは外から眺める。



建物は、安藤忠雄さんの設計らしい。
ああ、道理で。


今日は、天気も良くて、わりと温かかったんで、
ワシ、のんびりモードに入ってしまい、
30分ごとにホールでやる二種類の動画観たりして、
ゆっくり記念館で過ごした。
やっぱり司馬さんって、すごいな、
と思いつつ…。
実はワシ、司馬さんには、かなり複雑な気持ちを抱いている。
すごい作家だと思うし、
膨大な知識量も尊敬する。
「街道をゆく」は、民俗学的な価値もある名著だと思う。
ただ…。
記念館で、その思いは増幅してしまった。
「坂の上の雲」の展示が多かった。
あれも名著だとは思うのだが、
「明治の軍人、強い。あれに負けんよう、
今の日本も強くならなきゃ」と、
感想を抱く人が多いらしいと聞く。
ワシ的には、それは誤読だと思うのだが。
確か、司馬さんも「あれだけは映像化したらあかん」
ゆーてたと思う。
そー解釈されるのを避けたかったのではないか。
司馬さんの作品は、優れた人物を描くことが多い。
物販コーナーでは、ご逝去の後、発売されたらしい、
「司馬遼太郎に学ぶ人身掌握術」みたいな本が、
並んでいた。
こーやって、ビジネス利用されるのが、
二つ目の違和感。
もちろん、司馬遼太郎さんの本読んで、
ビジネスに応用すること自体、何の問題もないのだが、
司馬さん本人を知ろうとせず、
ビジネス利用だけする人が多くて、
会社社長の本棚、とか見ると、
大抵、司馬遼太郎が並んでて、
虫唾が走る思いをしたことが何度かある。
あと、司馬遼太郎記念館の設計が安藤忠雄さんなのも、
地味に嫌だ。
あの3階分くらいありそうな、大本棚、
見栄えは凄いけど、
実用性は低いだろう。
図書室ではなく、展示なので、それでもええのかもしれないが、
なかなか手に入らない貴重な本もあるだろうに、
それらの本を、ただの小道具としてしか思ってない気がして、
「こけおどしやなあ」思ってしまう。

庭の雑木林は美しかった。
車輪梅には、ブルーベリーのような実が成っていた。
この庭が、一番、司馬遼太郎さんらしい気がした。


おまけ。猫アレルギーのワシは、
ガラス越しと、離れたところから、眺めさせて頂きました。
