寅さん、最強。

ライブも軒並み延期・中止、展覧会も、ほとんどやってない。
電車やバスに乗るのも、気が進まないので、
行きたい神社やお寺にも行けない。
外でできる娯楽といえば、映画くらいのもんで、
映画館も今はガラガラだろうから、行ってみようか、
とも思うのだが、どうも、その気にならない。
「そらそうやな、映画でも観たことないようなことが
現実に起こってるねんもんな」と理解しようとしたが、
その割には、家でDVDやストリーミングで観る映画には、
いつも以上に熱中してしまう。
どうも、家という空間だけは、多少リラックスしていられる空間と、
脳が認識してるようだ。
テレビつけっぱなしは、苦しい現実が、
準備できてない心に、土足で踏み込んでくるので、頂けない。
その苦しい現実を、いっときでも忘れるために、
安心できる空間での映画に、のめり込んでしまうのかもしれない。

考えてみると、今最適な生き方は引きこもりなのかもしれない。
もしかしたら、２０年くらい前から引きこもりの方が増えてきたのは、
人類がどこかで、こうなることを予感してたのかもなあ、
引きこもりは人類が生き残るための知恵なのかもなあ、
とか空想してみる。

この状態を後の社会学者が、どう表現するのか、考えてみた。
「SNSをはじめとするネット、貿易で相互依存の強まった世界経済、
観光という目的だけで地球の裏側まで行く人々、
世界は、かつてないくらい密接に結びつくようになった。
その結びつきの是非を、問い直す試練の時が、2020年であった。」
みたいなこと言うのかなあ、とか。

もう、以前の世界に完全に戻ることはないような気がする。
ウイルスの予防、検査、治療については、進んでいくんだろう。
進んでくれなきゃ、困る。
けど、また違うウイルスが出てきて、、という、いたちごっこが
始まるのかもしれない。
と、ここまで空想広げてて、完全に頭が煮詰まってしまった。

Amazonプライムで寅さんでも観るか。
日本に暮らす人々の最大の強みは、寅さんがいるってことだと、
思えてならない。