小田原飲み歩き。

昨日、ライブ後、松岡くんと、
松岡くんに紹介してもろたマリコさんご夫妻と、
小田原の町を徘徊。
日曜夜だと言うのにけっこう開いてる店が多い。

マリコさんは小田原生まれ小田原育ちの
豪快な女性。
気持ちええ音楽が聴こえると、
いつでもどこでも踊り出す。
松岡くんによると、ワールドミュージック中心に、
音楽にも詳しいし、いい耳をしてて、
いい音楽にすぐ反応するそうだ。
ライ・クーダーやトーキングヘッズの話で
盛り上がれたのが嬉しい。

マリコさんの旦那さんは、口を閉じてると、
渋いいい男なのに、
笑うと歯が上に二本しか見えなくて、
とたんに西成のおっちゃんみたいに見える。
数寄屋大工をされてるらしい。
数寄屋大工？初めて聴く言葉、
簡単に言うと、東寺が宮大工、
桂離宮が数寄屋大工だそうだ。
興味津津！だが旦那さん、
もう瞼が落ちそう。
また今度ゆっくり聴かせてくださいね！

なんも食わなかったけど、
美味しそうなイタリアンのお店を出る。
旦那さんは帰ると言うが、
マリコさんはまだ行く気満々だ。
やばい！残った三人は三人とも、
泥酔してどうやって帰ったか分からんけど、
気づいたら自分のベッドで寝てる三人だ。

その三人でマリコさんのボトルの
置いてある居酒屋さんへ。
二階堂ではなく、いいちこだったが、
せっかくなので頂こう。
この店もしばらくすると混み合って来て、
新しいお客さんの座る場所がなかったので、
男気のあるマリコさんが「出るよ！」とひとこと。
はい、ワシら、今晩はなんでもゆーこと聞きます。

店を出たとたんマリコさん、
「じゃあ踊りに行く？」
いやいやそれだけは勘弁！
ついさっきの言葉だが、
すぐさま前言撤回。
どんだけタフな還暦過ぎだ。
さっきの店でワシが沖縄好きという話をしたからか、
「小田原にも沖縄料理屋あるのよ」と
連れてってもらうが、
もう閉店時間。
さすが日曜の１２時前。
ちょっと行きたかったな。

たどり着いたのは、
駅前のテナントビルにある24時間居酒屋。
そんなんあるんやー。すげえなあ。
けど、やばいなあ。

踊る気満々だったのがしぼんだのか、
マリコさん、一杯飲むと「帰るねー。ありがとー」。
いやあ、面白い人と会えた。
こちらこそありがとう！

さて、松岡くんと二人きり。
昔話で濃密な時間を過ごす。
松岡くんとは、学生時代が入れ違いなのだが、
同じ百万遍の怪しいロックレコード屋に
出入りしてたり、
松岡くんが入社してから、
ライブによー一緒に行ったり、話は尽きない。
しかも24時間居酒屋、泥酔癖のある二人、
条件が整い過ぎている。
しかし、今回のホテルは１時門限。
門限があってよかったー！
なかったらエンドレスに突入するとこだった。
ぐるぐる歩き回ってホテルの方角がわからなくなってる旅人を、
ホテルまで送ってくれて松岡くんは去って行った。

ギリギリ門限にも間に合った。
ホテルは雑居ビルの3階から上の
古いホテルだが、水回りは改修されてて綺麗だし、
広くて居心地もいい。
何しろ4000円の値段が嬉しい。
また来るはずの小田原の定宿は決まったな。

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