バラズミ(バラッドショット&AZUMI)@レインコート。
こないだの土曜日は、レインコートに。
橋の下世界音楽祭であんまり良かったので、
「絶対見なきゃ」と思ってた、バラッドショットとAZUMIさんの
合体バンド、バラズミのライブだったんでした。
いやあ、橋の下も良かったんやけど、
この濃密な空間で観るバラズミも最高過ぎました。
始まる前、AZUMIさんに「橋の下でたんぼちゃんとバラズミの話、
しててくれたらしいいですな」言われたんやけど、
その時は、思い出せず。
ライブ中、ああ!話したわ!!と思い出せました。
熱く語りましたわ(笑)
まずは、バラッドショットから。
男臭いボーカルの男臭いバンドなんやけど、
ところどころリリカルなギターとか入って来て、
一筋縄でいかん感じが、余計にグッとくるんよなー。
だけど、ブレてるとか迷ってるとかではない。
演奏、歌詞、メロディ、声、すべてが、
まっすぐひとつの方向に向かっている。
カッコよ過ぎ!
曲の終わり、ピタッと終わるとこも痺れる!
ベースにアイリッシュがあるように感じるのも、
ワシの琴線を揺らすどころか掻きむしる。
そう言えば、なんかソロのギターが、
アイリッシュにもカントリーにも聴こえる気がする、
不思議な音なんよなあ。
そーか、カントリーのルーツのひとつはアイリッシュやもんな。
カントリーがアイリッシュに変化する、
途中みたいな音が混じってるんかもしれんな。
とか理屈はようわからんけど、
すげえプリミティブな音のするバンドやと思う。
言い換えれば「初期衝動」ってことなのかな?
まあ、とにかく、ワシにとって、たまらんバンドであることは、間違いない。
「追分」って曲がすごい良かった。
なんかロードムービー観てるような気分になった。
客席、乱入!近すぎて、ちゃんと撮れず、でした(笑)
この日は、まだ、ときどき咳が激しく出てたので、
そうなったら、すぐ外に出れるよう、
入口から一番近い最前列に座らせてもらってたのでした。
休憩挟んで、AZUMIさん。
初めは、ギターのインスト、たぶんインプロで。
最近、このパターンで始まることが多い。
なんかAZUMIさんの中身が漏れ出してるような、
このギターソロ、ワシけっこう好きなんよねー。
ギターって、こんなにいろんな音出るんや、思うしねー。
ジョワっとボーカル入って来た。
静かなジワーッとした曲やったが終わると、
待っていたかのように、大歓声!ええ客や!
「音波」とか上手いことゆーたんではなく、
AZUMIさん聴いてると、ほんまに音楽って波やなあ、と、思う。
その波に気持ちよく揺られてたい、と思った。
AZUMIさんは、観るたびに、
ギターと本人との距離感がなくなってる気がする。
意味ある言葉を発するボーカルより、
ギターの音の方が意味のない分、
その場その場のAZUMIさん本人の心に近いのではないか。
ワシがインストにどんどん惹かれていってるのも、
そういうことなのかもしれない。
そして、バラズミ!
なんともバラズミ!!
素晴らしきバラズミ!!!
この四人になると、ブワッと放たれる、
色気みたいなんはなんなんですかね?
なんの倍音か分からんけど、
すげえいくつも倍音が渦巻いてる気がする。
その渦を感じるからか、
ぶっとい縄でぐるぐる巻かれてるような
ごっついグルーヴ感、ほんまに、たまらんですわー。
こんな、なんや塊のような音楽で、
理屈抜きに没入できるバンドがあって嬉しいわー!
他にこんな気持ちになるバンドあるか?
と考えて一番に出て来たのは、ブギウギボーイズやった。
ワシ、どんだけAZUMIさんに没入するねん!
そのAZUMIさんのギターの自由なこと!
しかもAZUMIさんが「楽しくてたまらん!」て顔で弾いてはるんで、
こっちもたまらんようになってまう。
けっこう年齢違うのに、先輩ヅラとか全然なくて、
お互い「一緒にやるのがただただ楽しい」という
対等の関係なのが、ほんまに素晴らしいし、
だからこそ、こんな迷いのない音楽ができるんやと思う。
このTシャツで「メシ食わせろ」は泣くわー!
最高潮が「何も考えない」ってのも、
やっぱり嬉しい!
なんやろ、こんなガラガラの声聴きながら、
多幸感に浸るってのは。
幸せでたまらんのに、
泣きそうになってるってのは。
当たり前のようにダブルアンコール。
この客は、止める人がいなければ、
いつまででもアンコールしそうやなー(笑)
ワシ以外の全部の客が、同じように多幸感を味わってるのが、
ほんまに嬉しかった。
ほんまは出演者と、そのまま打ち上げに
なだれ込みたかったんやけど、
まだ体調が心配やったし、
翌日、朝から野外のイベントやったので、
早々にお暇した。
ああ、次回は、そこが抜けるまで、乾杯したいです!