病み上がりの京都③ジルベルト・ジル“アケリ・アブラッソ・ジャパンツアー2024。
最後は、岡崎公園のロームシアター京都に、
ブラジルの至宝、もと文化大臣のジルベルト・ジルを観に。

名前も、ジルベルト・ジルだし、ブラジルだし、
共演者も、子どもや孫たちで、みんな「ジル」さん。
どんだけ「ジル」やねん!
まさに「ジルまみれ」。
ほんまに至福の夜でした。

ええ席は2万とお高かったんで、比較的安い、4階席の一番前にしました。
確かに観やすかったんやけど、
自分が高所恐怖症なん、忘れてた!
写真の手すりが膝くらいの高さなんで、
かなり怖かったです。
なんか、興奮して、自分が、不意に、
その手すり乗り越えてしまうんではないか、
と思ってしまうんですよね〜。

とまあ、始まると、そんなこと忘れるくらいの、
素晴らしい演奏でした。
オリジナルもええし、
そ〜かレゲエとかもやるんやなあ、と、
「ノーウーマンノークライ」のカバー聴きながら思ったり。
素晴らしいのは、御歳80を超えてるのに、
全然守りに入ってなくて、
これからのブラジル音楽を変えていこうとするかのような、
攻めた音楽で、
ものすごく心地いいのに、どこかに凛とした緊張感があることでした。
言えば、懐メロじゃないんですよね〜。
だから、子どもや孫と一緒でも、
対等に向き合った音楽が作れるんやろなあ。
だからか、観客も若い人からお年寄りまで、幅広い年齢層でした。
その観客がまた凄い!
どの曲でもコール&レスポンス求められたら、
完璧に返してはりました。
もちろん観客の中には、ブラジルの方らしき人や、
2世、3世みたいな方も多かったので、
その人たちにとっては、
母国から来た国民的ミュージシャンなので、
当たり前のように曲知ってるんかもしれないですが。
その皆さんの嬉しそうなこと!
地球の裏側からの大歌手の来日、嬉しくないわけがないですよね。
終始、演奏も軽やかで暖かく、ソロとかも、
「ほんまに80歳超えてるの?」と思うくらい素晴らしく、
他のメンバーも、きちんといいところを引き継いでて、
会場の雰囲気も優しく温かいまま、盛り上がってて、
「こんなまろやかなええライブもあるんやなあ」と感心するくらい、
素晴らしいコンサートでした。
余談ですが、入る時、入口のとこで、毎年橋の下世界音楽祭で、
顔は見かけるけど、喋ったことのないお兄さんが、
「橋の下でお会いする人ですよね!」と話しかけてくれました。
話をすると、大阪在住の方らしく、
「橋の下と、ここで会うとは、きっと趣味が合いそうなんで、
またどこかで会いますよね」とお互い、名前も名乗らず、
別れましたが、こんな出会いって、なんか嬉しくなるんですよね。
ええ気分でコンサート終了すると、21時過ぎ。
ちょっと腹減ってたし、ええ気分やったんで、
「タコとケンタロー」寄って帰ろうかと思ったんですが、
まだ体調に不安あるし、あの店行ったら、まず間違いなく飲んでしまうし、
このええ気分で飲んだら、体調のこと忘れて、
泥酔一直線になりそうなんで、
大人しく、出町柳から、京阪特急2階席で帰ったのでした。
ああ、ほんま、またもう一度、行きたくなってるええライブでしたわ〜〜。
と、帰ってから、ジルベルト・ジルとか、カエターノ・ヴェローゾとか、
CD引っ張り出して来て、
ワシ史上、5度目くらいのブラジルブームが再来しております。