いろんな分断を小さな町にギュッと押し込めました。BBBムービー「ロール・ザ・ドラム!」。

※ややネタバレ、あります。

公式サイト
舞台は1970年のスイスの田舎町だけど、
田舎のコンパクトで濃密な人間関係だからこそ、
今の時代にも繋がる、いろいろな分断が見えてくる。

保守的な考え方の人たちと、革新的な考え方の人たち、
女性差別、移民問題、世代間ギャップ、前近代的な労働者の抑圧、
それらが複雑に絡まりながら、夫婦や親子の問題までちらつかせる。
こんないろんな問題が、それぞれの生活に直接関わってくる
田舎町を舞台に選んだのは上手いなあ、と思った。
まあ、実話ベースの話らしいんで、
元々、田舎が舞台やったんかもしれんけど、
たぶん、町を二分する音楽での対立って状況を、
上手く、いろんな分断にまで広めたんやろなあ。

それをちょっと切なく、ちょっとコミカルに描いてるのもいいし、
ブラスバンドの演奏する、ちょっとズレた音楽もワシ好みではあった。

けど、ラストがなあ。
なんで、ここまで広げた問題が、すべて上手いこと収まるんよ。
そんな兆し、どこにあったんや?
主人公二人の和解は、まあわからんでもないけど、
問題、それだけやなかったんちゃうのかなあ。
何でみんな、ニコニコ笑顔でハッピーエンドなんやろか。
風呂敷広げすぎて、畳めなくなっちゃった感、結構感じる、
納得しきれない終わり方ではありました。

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