こんな人が世の中にいたってことが、何か嬉しい。BBBムービー「OKAは手ぶらでやってくる」。
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儲かるわけでもない。
名誉が与えられるわけでもない。
第一、こんなこと、名誉欲でできるもんではない。
ただ困ってる人を助けたい。
ただ子どもたちの笑顔がたまらなく見たい。
それだけで、命をかけて、他国の人たちのために、
こんなことできる人がいるのか。
そのことに純粋に驚いてしまった。

OKAこと栗本英世さんの口から溢れ出すのは、
カンボジアの現実を、知り抜いた人でないと出てこない、
聞いたこともないような脈絡の言葉だった。
「相手の立場に立ってはいけない」。
その親の生活を考えると、子どもを売り飛ばすのも仕方ない、
と思えて来たりするってことだったりするのだろう。
そんな言葉、現地を知り抜いた人からじゃないと、
絶対に出てこない。
ワシの知ってる世界から、遠く離れた場所に、
OKAさんが立ってることを、
映画を観ながら、何度も何度も噛み締めた。
意外にも思えた金銭的援助の危うさも、
OKAさんの口から出た言葉で、
お腹に落ちて来た。
一時的な援助ではなく、
その人たちの人生を見渡しての援助、というのは、
こういうことなのだなあ。
OKAさん自身も、何度も失敗しながら、
そのやり方に辿り着いているから、
その言葉には、ズシリとお腹の底まで降りてくる
説得力がある。
そんな壮絶な過去の話をするOKAさんの顔は、
そんな話をしてるとは思えないくらい、
とても穏やかな優しい顔をされてる。
誰からも愛されるのは、この柔らかい笑顔のおかげも、
あるんやろうなあ。
そして、要所要所で流れる友部正人さんの歌!
もうここには、この曲しかない、というくらい、
映画の流れにマッチしてて、
「友部さん、この映画のために書き下ろしたのか」と
思ってしまうほどだった。
いや、もちろん、元からある曲で、
ワシも好きな歌ばっかりやったんやけどね。
観た後で気づいたのだが、
この映画の監督さん、
前に観た「戦影─売国奴と呼ばれた男たちの遺言状─」という
映画の監督さん、牧田敬祐さんだった。
あの映画も音楽、今年亡くなった生島大輔くんが担当してて、
すげえ良かったもんなあ。
牧田さん、きっとワシと音楽の趣味、合うんやろなあ。
すんません!「戦影」のときも最終日に観に行ったんやけど、
この映画も、大阪での公開は今日、終わってしまいました。
神戸の「神戸映画資料館」では11/15~19まで、
東京の新宿K’sCinemaでは12/2と12/8、
公開予定です。
愛知のシネマスコーレでは11月公開予定となってるんですが、
スケジュールには、載ってませんでした。
なかなか観るチャンス、少なそうですが、
皆さん、ぜひ!

