つげ義春さんファンとしては観逃せない映画でした。BBBムービー「雨の中の慾情」。
※少し否定的な内容を含みます。
公式サイト
つげ義春さんが原作なので、絶対観たい映画だった。

いきなりの雨の中のシーンはかっこよかった。
全体を覆う昭和文学的な世界もワシの好みだ。
しかし、一体、この舞台はどこなのだろう。
東アジアであることは間違いないだろう。
戦時中の日本なのかもしれないし、戒厳令下の朝鮮半島なのかもしれない。
それとも、革命前の中国なのか、もしかしたら戦後の日本なのかもしれない。
それぞれのシーンは、作り込まれてて、色気があって、味わい深い。
サイケデリックにイメージが積み重なる。
これはパラノイアの観る夢なのか、走馬灯なのか。
このわけわからなさは、つげ義春さんの原作なので、ある程度覚悟していた。
しかし、つげさんの作品に感じられる、
引き込まれるような虚無感や不条理をあまり感じない。
主人公のキャラクターなのか、監督の志向なのか、
なにかナルシステックなものが、全体を覆ってしまってる気がした。
その結果、どこで終わっても構わないような気がする映画になってた気がする。
一応、虚無的で少しハッピーかもしれん終わり方はしているのだが。
う〜〜む、つげさんの世界の入口までは来たけど、
中にまでは入ってない気がする。
ちょっと残念な思いの残る映画であった。

