2024ラスト京都②「生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―」「コレクション展」@京都国立近代美術館。
細辻伊兵衛美術館のあとは、地下鉄一本で、
京都国立近代美術館へ。


ちょうど着いた頃、夕暮れ時で、
岡崎公園の疏水から見える夕暮れがなかなかだった。
16:9でも撮ってみた。
悪くはないのだが、並べるとワシはやっぱり4:3の方が好きやな。
さて、黒田辰秋展。

今まで、あまりみたことがない、
大きな棚やテーブルセットなどの家具も観られて、充実の展覧会だった。
けど、あの美しい椅子とか、観てると座りたくなるよなあ!
あのスムーズに見える盤面、手で触って確かめたくなる。
ただ観るだけってのは、けっこうな拷問やなあ。
早い時間やったら、そのまま百万遍の進々堂行って、
現役で使われてる黒田辰秋さんの椅子に座り、机に顔をくっつけて、
昼寝したいところだった。

家具に圧倒されたけど、小物もほんまに素晴らしい。
造形も美しいし、螺鈿や漆の具合も、ほんまに美しい。
黒田さんの作品は、なんとなくシンとした空気が漂ってて、
パッと観ると、ストイシズムを感じたりもする。
パソコン使って作ったのか?と思うくらい幾何学的やのに、
どこか柔らかい気がする。
曲線も多用されてるが、幾何学的に計算された曲線がほぼ全部。
そしてじっくり観ると、ストイシズムと矛盾するかもしれんけど、
なんだか艶かしくも思えてくる。
曲線や直線で幾何学的と言っても、機械で製材されたそのままではなく、
どの部分も丹念に人の手が関わってるのがわかる。
艶かしさって、そこから出てくるのかもしれんな、と思った。
黒田さんは、河井寛次郎さんとか、民藝の人たちと割と近くにいた人だ。
なので国立民芸館とか、河井寛次郎記念館とか、
大山崎山荘とか、民藝関連の施設からの出品が多いのは当然なんやけど、
鍵善良房が負けず劣らず多いのが凄い。
しかも、ええもん持ってはる!
あと、豊田市美術館からの出品もすごく多くて、
全部ええ作品やったんやけど、
黒田辰秋さんと豊田市って、なんか関係あるんやろうか?

上のフロアでやってたのは「コレクション展」。
ここのチケット、企画展とコレクション展が必ずセットになってて、
時間のない時はイラっとするのだが、
時間ある時は企画展と関連する展示もあったりするので、
観るようにしてる。
今回、びっくりしたのは企画展とは関係ないけど、
モンドリアンが初期は風景画を描いてたことかな。
あの平面的な図形のモンドリアンが!!
と、すごく意外やった。
あと、ずっと気になってた画家、甲斐庄楠音さんの
大きな作品が、まとめて展示してあった。
やっぱりすげえおどろおどろしくて、面白い!
映画監督の溝口健二さんと関係が深かったことは知らんかったなあ。
もっと知りたくなる画家であった。
ここの美術館、いつもグッズが「これだけ?」と思うくらい充実してない。
相変わらず、絵葉書、クリアファイル、一筆箋、マスキングテープ、
といった、どの展覧会でも、デフォルトであるラインナップ。
「もっとアイデアないんかい!」思うんやけど、
この日は、前日に国芳展で散財したばかりだったので、
ちょっとホッとしていたのであった。
今日、NHKの日曜美術館で、この展覧会の話メインで、
黒田辰秋さん、やってた。
「黒田辰秋 ものづくり問答 森と海と人をめぐって」。
むっちゃ良かった。
この展覧会、もう一度、行きたくなったなあ。
この展覧会、京都国立近代美術館では、3月2日まで。
その後、3月15日から5月18日まで、豊田市美術館に巡回します。
番組の再放送は、2月23日(日) 午後8:00〜午後8:45。
皆さん、ぜひ!
(20250216記)

