言葉を疑うことで、言葉の本質に至る。BBBムービー「谷川さん、詩をひとつ作ってください。」。

公式サイト
観てなかったた谷川俊太郎さんのドキュメンタリー映画が、
追悼上映されてたので観にいった。

「谷川さんに密着するんやろな」思ってたら、
全然違う角度、谷川さんと直接的には繋がりのない、
今という時間を生きるいろんな人が出てきて、
意外だったけど、
すげえ深いところで谷川さんの詩を、言葉を捉えてるなあ、
と感心してしまった。

偉大な詩人で、言葉の巧みではあるが、
谷川さんほど、言葉、そして詩を疑ってる人もいないのではないか。
疑ってるからこそ、本物の言葉が生まれてくるのではないか。
この映画を観てると、ある意味、逆説的に聞こえそうな
そんな思いが、自然と心に芽生えてきた。

谷川さんは、詩の向こうにある、
言葉では表せないかもしれない一人一人の生き方や思いを、
できるだけ崩すことなく、飾ることもなく、
そのまま、まっすぐに、
詩という形で釣り上げているように思えた。

その前提には、まっすぐに生きてる人生がなくてはならない。
すごい人選だなあ、と思った。
解説には「自分の言葉を持つ人」とあるけど、
彼らが自分の言葉を持ってるのかどうかは、ワシにはわからない。
だけど、彼らから発せられる言葉の奥に、
まじりっ気のないまっすぐな生き方があることは、感じられる。

谷川さんは、その生き方そのものに、ダイレクトに触れて、
それを「詩」という言葉に紡いでいる。

曲がりなりにも、同じ言葉を扱う人間として、
この姿勢こそ、見習わなければ、と思った。
ワシが谷川さんほどの表現をできるはずもないが、
「言葉」という表面に表れてるものの奥にある、
根源的なものに、触れようという努力だけは、
怠らないようにしようと思った。

音楽は、谷川賢作さん。
体温を積み重ねてできてるような音が、
映画の内容と見事にマッチしていた。

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