「超 国宝―祈りのかがやき―」奈良国立博物館など。
昨日、午前中は、うちの近所の東洋陶磁美術館へ。
ええもん観て、ヘトヘトなったんですが、
休憩&ランチで、体力回復して、奈良に向かいました。
「平日やし、混んでても大したことないやろ、
京都でも、入場に困るほどでもなかったし」と、
ちょっと安心し切ってました。
すんません!ならを馬鹿にしてたわけではありませんが、
甘く見すぎてたかもしれんです。
奈良博着くと、え!!正倉院展くらいでしか、見たことないような長蛇!

一瞬、「出直そうか」と思ってまうワシは、
ほんまに並ぶのとか、人混みとか、苦手やなあ。
この展覧会「超 国宝―祈りのかがやき―」、6月15日までで、
平日の昨日、この混み具合なら、
会期が終わりに近づくこれから先、
これ以上に混むことはあっても、空くことはない。
そう自分に言い聞かせて、諦めて並ぶことに。


なんか並んでる右側を並ばずに、スイスイいく人たちがおるなあ、
思ってたら、ワシの並んでるのは、チケット購入の列で、
チケット持ってたら、すぐに入れたんや、と言うことに気づきます。
しまった〜〜!チケットショップで買ってくれば、
そっちの方がきっと安いし、スッと入れたのに!
これから行かれる人、
是非、チケットは、事前購入を!
きっと、100人以上ごぼう抜きの快感を味わえます!
多分30分以上、並んでたのかなあ、
写真には写ってないけど、ワシの前には2メートルを越す、
大柄の欧米の人がいて、
「なんちゃら言うゲームやってるか?」と聞かれました。
ワシ、ゲーム、全然やらんので、
「ソリー、ノー」とか適当に答えると、すげえ残念そうな顔されました。
やってたら、あの場で、そのゲームやり始めて、
待ち時間の暇つぶしできて、国際交流まで、できてたんやろか。
残念!

ようやく、中に入れました。
会場入ると、いきなり百済観音!
しかも、360度、どこからでも観られる!
これはたぶん、生まれて初めての機会。
実は、ワシが一番最初に好きになった仏像が、
この百済観音でした。
足が長く、スラリと、たおやかな体躯、
かすかに微笑みをたたえたような優しいお顔、
法隆寺で、小学校低学年のときに観たんやと思うんですが、
これ以降、休日の旅に、親父にせがんで、
奈良・京都の仏像中心に、あちこち連れてってもらったのでした。
その百済観音が、ワシの目の前に、全てを曝け出している。
360度、すべての方角から、見つめます。
ああ!ほんまや!後背を支える支柱は、竹の装飾がされてるんや。
一周回って、お顔を改めて見ると、
百済観音さんの視線、百済観音さんからすると、
左斜め前方を観てる気がします。
向かい合ってるワシからすると右手。
もう少し右か、もう少し後ろか、と、
百済観音さんの視線を探ります。
「あ!ここや!!」と思えるところで止まります。
すごいたくさんの人がいる中で、ワシと百済観音さんは、
目を見つめあってる気がします。
実際は、目の部分の剥落とかで、そう思えただけなんでしょうが、
ワシとしては、アイドルのライブに行って、
「絶対に私と目が合った!」と、信じ込む、
アイドルフェチのような気分になって、
めっちゃ嬉しかったです。

全館撮影禁止やったんですが、
あれだけのお宝の山、撮影できてたら、あの人混みもあって、
ヘトヘトどころでは、なかったと思うので、
それはそれで助かりました。
京都に比べると、仏像など立体物が多く、
「観た!」という充実感は、奈良の方が数段上やなあ、思いました。
絵とか、素晴らしくても、ネットとかで観られる時代やしなあ、
三次元のありがたみの違いかもですね〜。
ほんま、「うわ!これが観られるとは!」とか
「これ、初めて観た!すげえ!」とか思ってたんですが、
写真ないと、ワシの海馬、自力で、それを再現することができんくらい、
弱ってるんですなあ。
写真って、ある意味、記憶のエイリアスなんやな、思いました。
最初に観たからか、法隆寺の多聞天は覚えてますわ〜。
四天王、時代が降ると、次第に勇ましく、
武官みたいになって行くんですが、
日本に仏法が伝わった初期の、この頃は、
文官みたいな穏やかな佇まいで、
その方に踏まれてる邪気のポーズや表情が、
コミカルで、すげえいいんです。
あと、東京深大寺の白鳳時代の、
椅子に腰掛けてるお釈迦さんの像が記憶に残ってます。
そういうポーズ(倚像と言うらしいです。)の釈迦如来像って、
観たことなかった気がするし、
東京のお寺に、白鳳時代の仏像があるってのも、
なんか意外な気がして、覚えてました。
あと、やはり、七支刀は、実物観られて嬉しかったすわ〜〜。
山岸涼子さんの「日出処の天使」でも観たなあ、
あの刀の本物を観られるとは!
思ったより、小さくて、繊細で、
ほんまに武器ではなく、神器やったんやろなあ、思いました。
最後に中宮寺の菩薩半跏像(伝如意輪観音)を、
これまた360度から拝見。
これ、ワシの子どもの頃は、「弥勒菩薩半跏思惟像」言われてた気がするけど、
今では、こう言うんですかね?
観終わって、グッズ売り場に行く途中、気づきました。
「あれ?めっちゃ楽しみにしてた、天燈鬼 龍燈鬼、、観てないぞ?」
「観落としたか?いいや、そんなはずない」思って、
念の為、会場出る前に調べると、
あれって、前期だけの展示やったんですね〜〜。
すんげえショック!
まあ、すぐ隣の興福寺に観に行けばええんやけど、
これも360度観られるのは、この展覧会だけで、
日曜美術館でやってた、あの尻の筋肉とか、
ほんますげえ、観たかったのになあ!!!
グッズコーナー、すげえ充実してたんですが、
天燈鬼 龍燈鬼、観られなかったことに落ち込んでて、
なんかあまり頭に入ってきません。
あやうく、天燈鬼 龍燈鬼や百済観音のフィギュア、買いそうになりましたが、
なんとか思いとどまりました。
「すみっコぐらし」関連グッズは欲しいはずもなく。
あれ?七支刀の吹き戻し、なんかの番組でやってたけど、売ってないなあ。
売り切れかなあ。
まあ、売ってたとしても高かったやろうからな。
今日は、節約しておくか、、。
と思った時、目に入ってしまったのが、
辟邪絵の神虫のポーチ。
うわあ!!これいい!欲しい!!
けど3,500円!高い!
ほかのグッズのモチーフに使われてないか、
マグネットはどうだ。クリアファイルは、あってもいらん。
探し回ります。
結局、ワシの欲しそうなものに使ってるのは、ポーチだけで、
探し回った時に見つけた地獄絵のトランプと、二品、買いました。

う〜〜む、このポーチの使い道、思いつかん。
まあ、ええか。
この時点で16時過ぎ。閉館まではあと1時間近くあります。
いつも、時間なくて、今まで二回くらいしか行けてない仏像館、行ってみましょう。
こっちは、モノによっては写真撮れます。


けど、少し燃え尽きてた感じで、あまり身が入りません。

そうや、渡り廊下があって、中国の青銅器展示してたんやなあ。
けど、何度か京都の泉屋博古館に行って、殷代からの、
質・量とも、ものすごいのん観たことあるワシ、
何観ても驚かんのちゃうかな?思いながら入りました。

西周後期の壺。
うむ、なかなかいい。
けど、やっぱり既視感はある。

戦国時代から前漢のどこかで作られた扁壺。
この日の午前中、東洋陶磁美術館で、いろいろ観た扁壺の原型は、
この青銅器の扁壺やったんやなあ。


小さな炉。こういうかわいい小品、泉屋博古館にはなかったかも。
けっこう楽器が多くて、面白かったです。

鐃(どう、にょう)、商(殷)の後期の鐘。
下に柄が付いてますが、
これが長江流域に伝わり、発展して、音階が整えられ、
西周期にまた中原に逆輸入されて、上下が逆になって、
編鐘へと変化したらしいです。
おもしろい!

これは錞于(じゅんう)という太鼓らしいです。
どこを叩くんやろ?

おお!この銅鼓は、諸星大二郎の漫画で観たことがある!
講師暗黒伝やったかな?

なんだかすごい装飾。

どう使うのかもわからん。
ここで、仏像に戻ります。


十二神将立像、十二支獣に対応してるらしく、
一番目に止まったのが、ワシの干支の寅で、ちょっと嬉しかったです。
観終わった!思ったのが、閉館10分前、
ふと、見ると、休憩室ありました。
ワシ、3時間以上、全然座ってないなあ。
閉館まで、座るか。




この休憩室、けっこう立派でした。
考えてみると、この仏像館は昔の帝国奈良博物館の本館、
1894年にできた奈良で最初の西洋建築で、
設計は片山東熊さんで、重要文化財にも指定されてる建物。
その当時の面影が一番遺ってるのが、この休憩室かもしれんです。
見逃すのは、もったいないです。
閉館時間の17時になり、さて、ど〜〜するか?
調べると、近鉄の新型有料特急「あおによし」17時半奈良発らしい、
この観光客の多さやったら、まずあかんやろうけど、
とりあえず、駅まで行ってみるか。
やはり完売してました。
となると、なんかそのまま近鉄で帰るの、
もったいない気がして、久しぶりに奈良の町を歩いてみることに。
そう言えば、小腹空いてきたな。
ふとみると、三輪素麺の「かす素麺」なる食ったことないもんが。
「奈良に名物なし」
「奈良に美味いもんなし」
てのは、時々聞く話やけど、三輪素麺なら、そんな困ったことにはならんやろ。
柿の葉寿司とセットのがあったので、それを注文。

うむ、まあまあ美味いけど、
また食いたい、というほどでもない。
近鉄奈良駅とJR奈良駅、
離れてて別の商圏のイメージあったけど、
今は、それぞれ拡大して、繁華街で繋がってるんやなあ。
小洒落た店がたくさんありました。
まあ、ワシが行きたくなるような店は、鳥貴族くらいでしたが。

さて、JRの奈良駅に着いてしもた。

ここから、どうやって帰るか。
そう言えば、久宝寺から放出への「おおさか東線 」できて、
JR奈良駅から、ワシんちまで一本で帰れるんじゃなかったっけ?
調べると、数年前、放出からさらに新大阪まで繋がったので、
そっちに行くようになって、思ってた路線は廃止になったよう。
残念!
けど、火がついてしまった鉄心は止められない。
意地でも大和路線で真っ直ぐなんて帰るもんか!
調べると、木津経由、学研都市線で帰ると、
大和路線経由と15分くらいしか違わず、JRだけで帰れる分、
運賃も少しお得。
ワシんちに一番近いのも、学研都市線〜東西線の大阪天満宮駅。
方針決定!
おかげで、ちょっとだけ京都府に入った。
奈良、京都、大阪の三都物語路線ですわ。
実家のある枚方も、ちょこっとかすりました。

松井山手の噂のパラダイス、
スーパー銭湯「水春」、寄ろうか、チラッと思ったけど、
ここで寄って風呂入ると、魂抜けて、
帰る気なくなるなあ。まあ、それはそれでええんやけど、
それは次の楽しみに取っておくか、
ってことで、大阪天満宮駅まで、その後はノンストップ。
スーパーで玉子買って、家につきました。
いやあ、濃い一日でしたわ。

