100年前にあった話ではなく、現代の問題として観るべき映画かも。BBBムービー「ガール・ウィズ・ニードル」。

※ネタバレ、あります。

公式サイト
キリキリ、胃が痛んでくるような映画だった。
まだ消化できてない部分も多いんだけど、
忘れないうちに書いておこう。

女性が、これほど生きにくい時代だったのだなあ。
男女の平等はおろか、基本的人権や労働基準も、
あったもんじゃない。
戦争で旦那が行方不明になったのに、何の保証もない。

そんな中、労働者階級の女性が生きていく方法って、
男性や資産家に頼るしか、ないのではないか。
彼女は、生きるために、あの手この手で、
その方法を試そうとする。
そして、万策尽きた末に、彼女が行き着いたのが、、。

この映画の大きなテーマが乳児の問題。
もちろん、倫理的に許されるかどうかは、大きな問題なのだが、
あの女性のしたことって、どう考えたらいいのだろうか、
「悪いことだ」とは、思いつつ、
その疑問が最後まで、頭のどこかから離れない。
望まれずに、できてしまった子ども、
その子を育てる経済的能力のない女性、
それを国家が救おうとしないなら、
誰かが、それを実行せざるを得ないのではないか、
という、倫理的に間違った考えが、
どうしても、頭をチラついてしまう。

う〜〜む、分からない。
この時代に、これを解決する他の方法があったのだろうか。

日本にも「中条流」という堕胎専門の人が、
江戸時代にいたなあ、ってこと、少し思い出した。

そして、この問題は、国によって違いはあるものの、
現代でも完全には解決されてはいないのではないか。
ということを、当然、感じさせる。

100年前の実話をベースにした物語、
として観るのではなく、
今も、考えるべき問題、として観る映画だと思う。

けど、この映画で一番気の毒なのは、元旦那かもな。
戦争で死んだものとされたけど、
見る影もないくらい顔に傷負って帰ってきたら、
奥さんは、違う人との子を孕んでて、追い出される。
けど、その違う人とも問題があって、
奥さんが戻ってくると、その子を自分のことして育てようとする、
涙ぐましい決意。
なのに奥さん、なにも言わずに出ていって、、。
そういう意味では、戦争の理不尽さが、
根底に描かれている映画でもあるんやな。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA