観客も、劇中人物も、誰もが最初っから犯人知ってる変なミンステリー。BBBムービー「我来たり、我見たり、我勝利せり」。
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狂ってる。腐り切ってる。
並のサイバーパンクより、よほど狂ってる。
時には優雅でさえある絵面が、余計に狂気を感じさせる。

観客だけでなく、登場人物まで最初から犯人が分かってる。
なのに、捕まらない、変なミステリー。
力を持つもの、いわゆる上級国民は、やりたい放題で、
力のないものは、殺されても、それに甘んじなければならない。
結局、民主政ってのは、ガラガラポンして、順位が変わっただけで、
本質的には王政となんも変わらんのやないか、思ってしまう。
立ち向かって、孤立無援のヒーローになるのか?
と思われた人物まで、自分で考えるのをやめ、
その力に巻き込まれる怖さ。
そこまで、描くか?もう趣味悪いレベルではある。
だからこそ、この世界の醜悪さが、強烈に迫って来るのではあるが。
けど、その犯人すら、どこかやりたい放題の自分、
自分ですら、抑えられなくなった自分を、
誰かに抑えて欲しいと思ってる感じもある。
もしかしたら彼の中では、良心が悲鳴を上げてるのかもしれない。
と、少し思えるのが、この映画、唯一の救いか。
なんともまあ、えげつないテーマを、
こんなに綺麗な映像で、体温低く、描いたものだなあ。

