今の社会の歪みの中で生きるための新しいタイプのバディムービーかも。BBBムービー「愛されなくても別に」。

※ネタバレ、あります。

公式サイト
「愛してる」という言葉が、これほど人を縛る言葉になるとは。
それぞれの毒親、それぞれの逃げ方。
ネグレクト、性暴力、新興宗教、
今の社会に転がっている不幸や問題の種を、
陳列するように、散りばめつつ、
最後には、微かな希望を感じる映画だった。

「不幸は、人と比べられるものじゃない」「知ってる」、
名言が多い、言葉の感覚に優れた映画だと思ったけど、
なぜか、その刺さる言葉は、主人公ではなく、
その周辺にいる人から発せられることが多かった。
もしかしたら、主人公は、その言葉さえ、奪われていたのかもしれない。

その主人公は、不幸のどん底にいる自覚があって、
人生に何の期待もしていないように思えるが、
違う不幸に出会うことで、
自分の不幸にも出口がある。
自分はある意味、その不幸に安住してたのだ、
ということに気づいたのかもしれない。

恋愛とかではなく、友情とも少し違う、
痛みを共有できる相手に巡り合う。
これは、血縁関係ではないところで、
新しい家族を作る物語なんかもしれんな。
旅するわけではないけど、
ワシの観たことないタイプのバディムービーかもしれん、思った。

最終的には「生きててもええよ」と言ってくれてる。
巷に転がる嘘くさい人生応援ソングより、
このくらい映画の方が、よっぽど力が湧くなあ、と思った。
あ、ワシの場合ね。

それにしても木村さんは、どうなったのだろう。

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