恥ずかしいけど、言っちゃいます。「よう分かりませんでした。」BBBムービー「遠い山なみの光」。
※否定的な表現を含みます。
公式サイト
「人間は記憶を書き換える」。
都合の悪い記憶を修正して、違う記憶を生み出す。
それは、ほんまに人間の真実やと思うし、
そのことをテーマにしてるのは、
なかなかない視点で面白いと思った。
役者さんも、それを理解した上で、
ええ演技をされてると思った。

しかし、映画を観てて、「映画」という時間経過の中で、
過去も、現在も、真実も、虚構も、
すべて同質の画面として観る、という状況では、
どれが、事実で、どれが書き換えか記憶か、分からなくなってきて、
なんだか、船酔いしたみたいな気分になった。
小説なら、読んでる側が時間を支配するので、
分からなくなってきたら、
前のページに戻って、読み直すこともできる。
映画は、制作者の一方通行の時間しかないので、
観客は、その時間に身を委ねるしかない。
その小説と映画、という表現形式の違いを、
あまり意識せずに、原作に忠実に作ってる映画なのではないか、
と思った。
「解釈を観る人の想像力に委ねる」っていう
言い方もあるのかも知れないけど、
なんとなく、言い訳っぽく聴こえてしまう。
そして、この言葉は「わからない人は、理解力がない」という、
先回りの言い訳になってしまう気がする。
後半の謎解きにポイントを置くためか、
前半がやけにダラダラと長く感じて間伸びしてるのも、
観終わってから考えると、時間配分がちょっとおかしい気がするなあ。
そこまでもったいつけるのに、
謎解き的な部分も、あまりスリリングには思えず、
全体として、同じリズムで、単調な映画、と感じてしまった。
なんだか裸の王様みたいな気がした。
ワシは、言っちゃおう。
「すんません!全然分かりませんでしたわ」。
ついでに言うと、原作読めば、もっと意味が出てくるのかも知れないけど、
今の家を、引越ししようとしてるとかは、
昔の日記を発見するきっかけになってるにしろ、
映画での存在感が大き過ぎる気がする気がした。
そんなふうに、映画の大筋にとっては、
ノイズになるようなシーンがすごく多かった気がする。
役者さんの演技は、皆さん、すごく良くて、
ワシは、特に二階堂ふみさんの、
振り切った演技が、印象に残りました。

