フェイクと信者、いつの時代も、それが世の中を変な方向に引っ張るのかもしれない。BBBムービー「ベートーヴェン捏造」。

公式サイト
面白かったわ〜〜〜!
笑える小ネタ、いろいろ挟んでるんやけど、
それが日本のコメディ映画にありがちな、
「さあ、オモロいことやってるんで、笑ってください」な感じやなくて、
ほんまにありそうな会話や、仕草や表情から、
こぼれ出してるんで、自然に笑える。
漏れ出してる心の声もおもろうて、
何度も、声に出して笑ってしもた。
できるだけ人の少なそうなとこに座ったてたけど、
周りの方、聞こえてたらすんません!

ストーリーもようできてるし、
役者さんも、すごくいい演技してはった。

主役の山田裕貴さん、すごいなあ!
「木の上の軍隊」とは全然違うキャラクターなんやけど、
どちらも「これは山田さんにしかできんよな〜」と思うキャラに仕上がってた。
あと、あの老けメイク、完璧やったな。
ほんまに、顔に元々あるしわに思えた。
山田さんの動きも、ほんまじいさんに見えた。

古田新太さんも抜群!
小汚くて、わがままで、小狡くて、傲慢やけど、
なんか憎めない人柄、
特に晩年の気が弱くなって、
シンドラーに頼ってくるとこなんか、
ちょっと可愛くさえ思えてきた。

他の役者さんも、違う人がこの役をやることを想像できないくらい、
ピタッとハマってる印象やった。

映画として面白いなあ、と思ったのは、
ベートーヴェンをモチーフに200年前の時代を舞台にしながら、
今の時代を、風刺してるみたいに思えたとこ。
人は「真実より、面白いと思える方になびく」、
ということを利用したフェイクを、
ベートーヴェンの名誉を守ろうとする信者が、
推し進めていく。
事実はどうなのか分からんけど、
こういう現象自体は、
今の時代にもよう見られるもんなんちゃうかな。
いや、SNSが普及して、余計にその傾向が強まってるんやろな。
シーザーが「人は自分の見たいものしか見ない」と言った、
2000年以上前から、人間は全然進歩してないのかもしれない。

「そーゆー話をしてるんやぞ」ということを、
映画を観てる人間にわからせる、
現代からの回想という構成も「上手いなあ」と思った。
つまり観客は、二重のフェイクを、かけられてるんかもしれん。
お見事!

フェイクと信者、この問題って、
ずっと人間の文明に付きまとってきた問題であり、
今、急速に拡大してる問題やと思ってたとこなんで、
この映画、ワシの今の気持ちにピタッとハマりました。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA