SAKAMOTOCOMMON OSAKA1970/2025/大阪/坂本龍一@グラングリーン大阪VS.。
先日、梅田のグラングリーン大阪VS.でやってる、
「SAKAMOTOCOMMON OSAKA1970/2025/大阪/坂本龍一」
行ってきた。

平日午前中やったんで、そんなに混んでなかったんやけど、
この時間帯でこれやと、
休みの日とか、平日の遅い時間(20時までやってる)とか、混むんやろなあ、
とは思うくらいの混み具合でした。

人が集まってたのは、有名曲をやってるフィルムコンサートやったけど、
後期の、自然界にある音を、分解して、再構築したみたいな音楽と、
そこから生まれる、他の表現と混じり合った、新しい表現みたいなんが、
感じられて面白かった。




初めの部屋は、幅のある透明のスクリーンみたいなんを真下から観上げる。
スクリーンに映る映像、青の向こうにある天井、
スクリーンを抜けてくる光、
いくつものレイヤーを同時に観ている。
そこに坂本さんの音が重なる。
不思議な空間。
映像は、水滴だったり、
よくわからんのだけど、
戦争で捕虜になる人の動画も混じってた気がする。
きっと始まりも、終わりも、いらない。
人間の活動も含め、世界にある要素を、
新たなアートとして、再構築している気がする。
よく絵を観て「本物みたい!」と言ったり、
風景を観て「絵みたい!」と驚く人いるけど、
それが、ワシは、よく分からなかった。
「だったら、それ観とけば、ええんやないの?」
この空間は、決して、そのどっちでもない、異世界だった。
ああ、アートって、こういうことなんかもしれんな、と思った。
なんとなく教会の中にいるような気持ちにもなる。
きっと、ずっと、いてられる。

一番広いところで、人が集まってるの、
坂本さんのフィルムコンサートかと思ったら、
坂本さんのタッチを再現してるピアノの自動演奏なのかな?
ワシ、坂本さんのビジュアルには、それほど興味ないし、
他の展示観てても、音は耳に入ってくるので、
ここは、立ち止まらずに流し観させて頂く。
集中力の衰えてきてる初老男の、
集中力節約法だ。
ゆるせ、若者、いつかは分かる!
その音の聴こえるところに展示してあったのは、
バシェの音響彫刻。
実は、これが一番のお目当てだった。






坂本さん、70年万博当時、
武満徹さんが、バシェ兄弟と作った音響彫刻、
実際に体験してはったらしい。
で、2016年、京都市立芸大に保管されてた、音響彫刻と再会して、
その後の活動につながっていったらしい。
坂本さんが、この音に惹かれるのは、
すごくよくわかる気がする。
ほんま、運命的やな。
ワシ、バジェの音響彫刻、イガキアッコちゃんに教えてもろてから、
何度か接してる。
音楽として、どうこうは、よう言わんが、
単に「音」として、おもろいなあ、と接するたびに思う。
今回は、ちょっと触れる展示もありますよ!
バシェさんの「人生はシンプルだ。複雑にしてるのは我々だ。」という言葉、
なんかズシーンときました。
ほんまにそうやなあ。

真っ暗な部屋に、iPhone やiPadがランダムにおかれて、
それぞれに音を出している。
こういう音を聴くのも、面白くはあるんやけど、
ここまで来ると、作品ごとの個体差みたいなものって、
どうやって認識するんやろか?と思わずには、おれんなあ。
今現在気持ちよくても、CD買って帰って、
「これが、そのとき気持ちよかった曲や」と思い出すのは、
ほぼ不可能な気がする。

最後、グッズコーナーの横の「坂本図書 分室」、よかったな。
本で溢れてた坂本さんの家、処分しようとするが、
古本屋に売ってしまうのは忍びない。
なので、一箇所にまとめて置いておき、
一般の人にも開放してるらしい。
そうしておいたら、坂本さんが読みたくなった時に、
どこにあるかも、わかってるしな。
完全予約制で都内某所にあって、非公開運営してるらしい。
一回行ってみたいけど、
どうやったら、行けるんやろ?
グッズ、なかなか充実してたんやけど、
けっこうどれも、お高いし、
坂本さんのビジュアルのものをワシが身に付けてるのも、
ちょっと変な気がする。
お香がええ匂いやったんやけど、
とても手が出せるお値段やなかったので、
観るだけにさせて頂きました。
この展覧会、今度の土曜日までです。
当日券、会場でも空いてたら売ってるらしいんやけど、
ネットで買った方が、300円、お得なので、
ぜひ、ネットで状況をご確認の上、
お出かけください。

