秋のちょい京都①「聖護院門跡」特別公開。
先日行ったのだが、公開日、金土日祝、というのを忘れてて、
行きそびれた聖護院門跡の特別公開。
改めて行って来ました。
聖護院八橋で有名な、あの聖護院です。


門跡寺院らしく、門にも、菊の御紋が。
このお寺は、他の門跡寺院とは、かなり違ってて、
白河上皇の熊野御幸の先達を増誉(ぞうよ)大僧正が務めたことで、賜った寺院で、
修験道の総本山という側面も持っている。
修験道は、日本古来の山岳信仰に、神道や仏教、道教が結びついたものなので、
明治の神仏分離令、廃仏毀釈で、かなり打撃を喰らい、
聖護院自体は一時的に天台寺門宗に属して、何とか生き残ったものの、
聖護院を本山とする寺で廃寺となったものも多くて、
「仏さんだけは、遺したい」と思ったのであろう、
廃寺になったお寺の不動明王など、修験道独特の仏さんが、
たくさんあって、ちょっと他のお寺では味わえない仏体験、させてもらった。

そして、もうひとつの門跡寺院という面でも、他の寺院にはないものが観られた。
江戸時代の光格天皇は、元々、この聖護院に入寺されて、門跡を継ぐ予定で、
聖護院で子ども時代を過ごしたのだが、
先の後桃山天皇が後継を残さず早世されたので、急遽、還俗して即位。
その後、天明の大火で御所が燃えてしまった時、
光格天皇は、子ども時代慣れ親しんだ、この聖護院を仮御所として、使ったのだ。
その後も孝明天皇が、やはり内裏が炎症した時、仮宮として使ったり、
相当由緒正しいお寺なのである。


建物の中で、その由緒正しいスペースだけは、撮影可能だった。
この襖開けたら、その先に御簾って場面、何度か写真で観たことあるなあ。
これがほんまに観られるとは嬉しい。
せっかくなのでガイドさんの説明を聴きながら、回らせてもらった。
初めはワシ一人だったのだが、だんだん増えて、最後は10人くらいの建物内ツアーに。
男性はワシ一人やったけど。
ツアー時間は40分ちょい。
そんだけ、観処たっぷりの建物なんですわ。
ツアー終わってから、ツアーでは案内のなかったもの、
もっとじっくり観たいもの、回って歩く。

禅宗ではないので、庭はそう凝ってはいないけど、
緑が多くて落ちつく。


枯山水っぽい石と砂の庭もあったが、
その石の上に行者バージョンの信楽焼たぬき。
三尊石とか仏の世界とかを表してる禅宗の庭で、
こんなことやったら、むっちゃ怒られそうな気がするが、
なんかおおらかでええなあ。
龍安寺の石庭の石にこんなん置いてたら、
観光客すら、怒りそうな気がする。


前庭も綺麗に履き清められて、市松模様の履き跡があったけど、
ここも枯山水ではなく、行者が集まる時の集会所らしい。
柵がしてあるとはいえ、本堂に続く道、この中通ってるもんなあ。
これも、禅宗ではあり得んでしょう。
男性トイレの小用に「便器に一歩、近づいてください。」とあって、
それは普通なんやけど、3個並んだ小用便器の上に、
それぞれ「こぼしたら」とだけ貼ってあって、
その後、続けてないのが妙に怖かった。
さっきの不動明王や、蔵王権現の顔が怖いお顔が浮かんできて、
もうお腹が擦れるくらい、便器に近づいたのであった。

さすが、修験道のお寺。
法螺貝を吹いてみるコーナーがあった。
(もちろん、消毒液と紙タオルも)
やってみた。
高校時代、金管楽器吹いてたのに、音出なかったらど〜しよう、
とちょいドキドキしたが、三つ子の魂百まで、とはよう言ったもので、
かなり大きな音が出て、ちょい慣れたら音程も変えられた。
ホッとしてると、一緒にツアー回ってた女性から、
「上手い!」と褒められた。
ちょい、嬉しかったっす。

法螺貝おみくじ、かわいかったんで、
久しぶりにおみくじやってみました。
末吉。
まあまあやないでしょうか。
気がつくと、予定時間大幅に超えてて、
この後、行こうと思ってた並河靖之七宝記念館の閉館時間やん!
「どうしようかなあ。」
と考えがまとまらなかったのと、ちょい疲れたのとで、
喫茶店に入って、ゆるりとしたのであった。

