なごり紅葉の嵐山、半日旅。
昨日、夜のライブ予定までかけてやるつもりやった用事が、
トントントンと、昼過ぎには終わって、
午後がぽっかり空いてしまった。
さて、何しよう。
せっかくのええ天気だし、映画館に行くのはもったいない。
今週、映画観すぎて、そういう気分にもなれないし。
美術館も天気は活かせんのお。
立ち飲み屋で昼飲み!
腰が浮きかけたが、そのあとライブ行くことを思い出した。
ワシ、最近、酒飲んでライブ観ると、
百発百中、寝てまうんよね〜。
この日のライブは、あまり寝たくないライブやし。
あ、そうや!と思い出した。
嵐山の大河内山荘庭園、この秋行こうと思って予定立ててたんやけど、
その日が雨やったり、予定立て直した日が二日酔いやったりで、
まだ行ってなかった。
もう遅いかもしれんけど、
せっかく天気もええので、行ってみるか。
と、2時過ぎに家を出る。
せっかくなら、福田美術館や嵯峨嵐山文華館にも寄りたいところだが、
このタイミングだと無理だろう。
大河内山荘オンリーに決め打つ。
嵐電を終点まで乗って、嵐山。
うひゃあ!平日の15時過ぎやのに、すごい人!
さすが嵐山。
大河内山荘庭園は、17時まで。
どれくらい時間かかるかわからんけど、
そこでゆっくりするためには、少しでも早めに行きたい。
人を掻き分け掻き分け、ズンズン進む。
しかし、大河内山荘庭園の入口は、嵯峨野でも人気の高い、
野々宮神社あたりの竹林の向こう。


右の写真は、たまたま一瞬、人が少なくなった時です。
むちゃくちゃ歩きにくかったわあ。
何はともあれ、大河内山荘庭園、着きました。




やはり紅葉には、少し遅い感じやけど、
それはそれで味がある。
なごり紅葉ってやつか。

ちょっと見晴らしのええところがあった。
東に向けて開けている。
おおお!比叡山か!!ここからやと、円錐形に見えるんやな。

寄ってみる。
手前は双ヶ丘らしい。

ちょうどええ雲が出てて、ええ時間帯にお邪魔しました。




園内は手入れされてるんやけど、
元々、自然のままに見えるように設計されてて、
石塔があったりして、
居ながらにして、旅をしてるような気分。
見通しが効かないよう、細い道を緩やかにカーブさせてるのも、
日本の造園業の工夫が活きている。


だから、その後に、広い場所に来ると、
実際以上に広く思える。
さりげないけど、よう計算されてます。






御伽話に出てくる山の中の仙人の閑居みたいな、
ええ景色と建物!
大河内傳次郎さん、こんなとこで、
日頃の喧騒や慌ただしい撮影忘れて、ボーッとしてはったんやろか。
あ、言い忘れてたけど、ここ、大河内傳次郎さんが、
30年かけて、自分好みに作り続けた別荘庭園なのだ。
太秦の撮影所からの距離も、ちょうど良かったんやろなあ。



やはりもうだいぶ、紅葉の色は褪せて来てるけど、ええ眺め!
ここからは見えてないけど、下に保津川があるはず。
それを挟んで、嵐山の大悲閣千光寺が見える。
あそこも一度行ってみたいんやけど、
けっこう坂とかキツそうやなあ。
行く時は、覚悟して行かんと、ですわ。



なんかお庭っていうより、
ちょっとしたハイキングくらいの高低差です。
登山靴までは行かんでも、スニーカーとか履いてくれば良かったか。



さっきより、もう一段高いところから比叡山を見る。
高くなった分、かなり南の方まで観渡せるわ。

よう観たら、京都タワーも見えてますわ。

何気なく、さりげなく、きれいにお手入れしてある道。
けど、石畳、意外と歩きにくい。

展望東屋みたいなところから。
こうやって、額縁みたいに切り取れるよう、計算してるんやろな。
雄大な借景!これも日本庭園らしい工夫やな。
ちょい歪んでて、ほんますんません!

そろそろ帰り道です。
終わりかけな分、ところどころ残った赤が鮮やかです。


大河内傳次郎さんの記念館は、回廊になってました。


けっこう疲れたので、休憩所で一服。
お茶が無料です。
嬉しい!
このお茶がすごく美味しくて、
温かいの、冷たいの織り混ぜ、四種類、頂きました。
ほんと、ワシって、貧乏性。


この休憩所からの風景もなかなか。
休憩所は敷地の一番下あたりにあるので、窓の向こうは嵯峨野の竹林です。
大河内山荘出て、次の予定までのルートを調べると、
まだ少し、時間的に余裕ありそう。
またあの竹林通って、人混みを縫って歩くの、しんどいなあ、思いながら、
Googleマップ見てたら、
ここから、天龍寺の裏の嵐山公園抜ければ、
嵯峨嵐山文華館の辺りに抜けられそう。
よっしゃ!そっちのコースや!
帰りは阪急嵐山から帰ろう。


この公園、人少ないけど、けっこう紅葉もきれいやし、
角倉了以さんの像もあったりで、なかなかの穴場感です。



地図的には、もう少しで大堰川に出るとこやったけど、
この辺りに「頂上展望台」の案内があった。
Googleマップで見ると10分かからない。
まだ日暮にも、次の予定にも少し余裕がある。
行ってみるか、と歩き出す。
ええ感じで、ゆるい坂を登ってたにゃけど、
途中から急に薄暗く、木立の迫ったきつい石段が始まった。



そら「頂上展望台」言うくらいやから、
坂の上なんやろうけど、
ここも道は細く、カーブが続き、見通しが効かない。
ワシ以外、誰の姿も見えない。
ちょっと不安になり始める。
そう言えば、こないだニュースで嵐山でも熊に気をつけるようにと、
観光客に呼びかけてる言ってた。
こんなこと考え始めると、ビビリのワシは、
途端に気弱になる。
便意まで催してきた。
引き返そうか、まで考えはじめたとき、
急に視界がひらけた。
なんか公園みたいな場所。
人も数人いてはる。
むっちゃホッとする。
あ、その左手にあるのが頂上展望台か。

行ってみると、おお!これ、保津川の風景でよくみる構図!
ここから撮ってたんや!
で写真右手の方、小倉山の南斜面になるからだろうか、
大悲閣千光寺のある嵐山の北斜面より、まだ紅葉が残ってる。
いろんな意味で得をしたな〜〜。

なるほど、千光寺、真下までは保津川沿いに、歩くので、
そうキツくはなさそう。
けど、その分、最後の坂はキツそうやな。
とか、次回来る時のシミュレーションしたりしてた。
しかし。
もう坂を登るキツさは終わったし、クマの恐怖もいらんやろうけど、
それがきっかけで始まった便意は続いてる。いや、より危機感を増している。
ほんまは、ここでゆっくりしたところだったけど、
近くにトイレもなかったので、急いで公園を降り始める。
「たぶん、こっちに行ったらあるんやないか」と、
行きと違う道。

おお!比叡山がええ感じに染まってるぞ!
この日は東の空の夕焼けなんやな。
とか、ゆーてる場合やない。
下り坂をいいことにちょっと小走りで、公園を走る。
あ!ここに出てくるのか!
出てきたとこは、大河内山荘から嵐山公園に入ったすぐのところで、
「これまで歩いてきた分、パーかよ!」と思わないでもなかったけど、
さっき通って時、近くにトイレ以外の建物なかったので、
場所は、よく記憶してる。
結果、無事ことなきを得たのであった。
同じ道を通って、今度こそ、大堰川の河原に。
ほほお!ここに出てくるのか!

嵯峨嵐山文華館の少しだけ上流。
保津川下の下船場あたりでした。
もうあとは、川沿いをトロトロ行くだけです。


人力車越しに嵐山吉兆さん。
やはり立派な面構えで一際、紅葉が鮮やかです。


渡月橋近くに鷺の群れ。
鷺って、単独行動しかしないもんやと思ってた。
こんなふうに群れ飛ぶこともあるんや。

渡月橋を渡ったとこで桂川の向こうの山を見ると、
比叡山の左手の山の後ろから、何か巨大なものが。。
最初、巨大で、光り過ぎてて、
「あれなんやろ」思うくらいでしたが、
しばらく見てると丸くて、月やったんや!と。
この日は暦の上では十六夜でしたが、
月齢的には満月やったみたいです。
比叡山の左手って、京都市内から見たら、もう北山に繋がってるんで、
月の出てきた山、どこら辺なんかわからんかったんですが、
あとでおかんに写真送ると、「比良山ではないか」ゆーことでした。
比良山系の何処かなんですかね?








これがベストショットか。







もうこうなったら、目が離せない。
完全に出るまで、その場を動けませんでした。
「花札か!」思うくらい見事な満月でした。



ちょっと歩いた橋の上からも。
この後は、さすがに、どこにも寄らずに阪急嵐山駅へ。
半日歩いたのに、帰りの阪急、ちょうどラッシュで、
結構疲れましたが、ほんま、ええタイミングで来たもんですわ。
確かに紅葉には少し遅かったけど、
遅いなりの枯れた味わいも良かったし、
桂川から観る比叡山と、比良山に上る満月なんて、
かなり珍しいもんも、観られましたしね。
※文中に保津川、大井川、桂川、出てきますが、全部同じ川です。
詳しくは知らんのですが、ワシは渓谷部分は保津川、
渡月橋上流の池のようになったとこは大堰川、
渡月橋より下流を桂川と思っております。
合ってるかどうかは、聞かんといてください。

