「上村松園と美人画の軌跡」@福田美術館、「浮世絵と美人画の軌跡」@嵯峨嵐山文華館。

今、福田美術館と嵯峨嵐山文化館では、
上村松園さんを軸に、共同展を開催中。
まずは、手前にある福田美術館から行ってみた。
こっちでやってるのは、「上村松園と美人画の軌跡」。

上村松園を中心に、美人画のルーツを探るような展覧会でした。

ここの模様入りの窓は、ほんまに残念。
この向こうに大堰川と渡月橋があるのになあ。

美人を群像ではなく、単体で描き始めた、
いわゆる美人画のルーツは、浮世絵の勝川春章さんらしい。

広重は人物画、特に美人画が得意ではなかったと聞いたことがあるが、
うむ、納得。

加賀千代を描いた上村松園。
「朝顔につるべ取られてもらい水」ですな。

初期の松園さんと言えば、この構図を何枚か、描いてるらしい。
手前から春夏秋冬、年齢も少しずつ上がって行ってる。
この描き分け、初期からできてたのがすごいなあ。

こういう動きのある絵って、なんとなく歌麿っぽくて、好き。

初めて観た絵!松園さんの描いた幽霊「雪女」。
近松門左衛門の戯曲「雪女五枚羽子板」がモチーフらしいです。
さすが、情念まで描いてしまう松園さんならではの幽霊です。
今回は、これが一番印象に残ったなあ。

こういう何気ない表情、上手いなあ、松園さん。

一階観終わって、ちょっと疲れたので、カフェで休憩っす。

ここのカフェ、ほんまに、ええ眺めなんよなあ。
このカフェ、入館者しか入れないんやけど、
そら、そうしとかんと、カフェだけ来る人で溢れてまうわなあ。

2階には、「西の松園、東の深水」と言われたらしい、
伊東深水さんの絵も、数点あったんですが、
すべて撮影禁止。

松園さん観た後で深水さん観たんで、
なんとなくの違いが分かって良かった。
松園さんは女性で、深水さんは男性ってこともあるんかもしれんけど、
松園さんは、どの絵も、登場人物が主体で、
その人の心情が溢れ出てる気がした。
深水さんは、画家が主体で、その人を観る画家、
という視線を感じた。
どっちも、それぞれにええと思うんやけど、
ワシ個人としては、登場人物の心情を通じて、
画家自身の心情が透けて見える松園さんの絵の方が好きやなあ、
と思った。

甲斐庄楠音さんの絵は、やはり、なんかクセが強くて、
何かを企んでるような気がする。

これも甲斐庄楠音さんの描いた「娘道成寺」。
なんか怨念とか業とかが滲み出てきて、怖いくらい。
けど、好き。この絵。

梥本一洋(まつもといちよう)さんの40歳、昭和8年の作品。
すげえ!うちのオカンが生まれた頃に、
こんなモダンな絵、描いてたんや!

すんません!
間に風景写真とか挟むの忘れてて、
どこまでが福田美術館で観た絵で、
どこからが嵯峨嵐山文華館で観た絵か、
分からなくなってしまいました。
たぶん、この辺が、境界やと思います。

で、嵯峨嵐山文華館では共同展で、
浮世絵と美人画の軌跡」という展覧会をやってたのである。

宮川一笑さんのなんかこの姉御っぽい花魁、かっこええ。

長陽堂安知さんの豊満見返り美人。

これは作者不明。
めっちゃスケベそうなちょい笑顔の法師がおもろかったです。

抱亭五清(ほうていごせい)さんの品川沖潮干狩図。
「品川沖で!!」とちょっと驚きました。
まあ、産業革命とかの前の時代やから、当たり前なのか。

円山応挙の人物画って、あまり観たことない気がしました。

ここの2階は大広間も、その前の縁側みたいなところから見える、
大堰川も、ほんま最高です。

この大広間で「あ、この絵いいな」と思ったのが、
ここで唯一展示されてた上村松園さんの絵で、
「うむ!ワシって観る目ある」と少し嬉しくなりました。

ここも嵐山にしては空いてて、良かったんですけど、
やっぱり観光シーズンだからか、
美術館てこと関係なしに、普通の音量で喋る家族連れがいたり、
ここ、小倉山の麓なので常設で百人一首の展示もあるんですが、
(以前は百人一首に特化したミュージアムでした)
他の人にも聞かそうとしてるのか、
得意げに大声で、友だちに説明する女性がいたりで、
ちょっとイラッとしました。
しかも、その説明が、ところどころ、間違ってるんですわ〜。
もう訂正がてら、注意しようかと、5回くらい思いました。
人が少なくて、静かなんで、余計にそんな声が気になるんでしょうな。

まあ、そのマイナス、差し引いても、
ええ展覧会でした。
あ、嵯峨嵐山文華館のカフェは、
ミュージアム入らなくても利用できて、
そんなに混んでるの、見たことない、
嵐山で、オススメの落ち着ける場所ですよ。

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