天才過ぎる。繊細過ぎる。BBBムービー「レッツ・ゲット・ロスト<4Kレストア>
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チェット・ベイカーが亡くなった1988年、ほんまに最晩年に公開された映画。
ビジュアルも、音楽もかっこよくて、歌まで歌う、
異色のビジュアル系ジャズ・トランペッター、チェット・ベイカーを、
あのカルバン・クラインの写真で有名なブルース・ウェーバーが監督したんだから、
カッコ良くないわけがない。
全編ロマンチックでスタイリッシュな映画だった。

ある意味、無垢。
天才過ぎて、繊細過ぎて、周りにいる人すべてに愛され、
周りにいる人すべてを傷つける。
その棘は自分をも例外とせず、傷つけてしまう。
そしてヤクに走り、ボロボロになる。
だけど、晩年のあの伸ばすだけで泣けてくるような、
トランペットやボーカルは、
ボロボロにならないと手に入らないものなのかもしれない。
だとしたら、ミュージシャンというのは、
なんて因果な商売なのだろう。
子どもがいるかどうかなんて、
考えたことなかったけど、
息子や、娘が出て来て、
意外としっかりしてるのが面白かった。
親父がダメな分、子どもがしっかりせざるを得なかったんやろうか。
晩年のシワに刻まれた顔、
それはそれでカッコよかったんやけど、
見ようによっては、ちょっとクシャおじさんぽかった。
7年ほど前に観た、イーサン・ホーク主演の伝記映画
「ブルーに生まれついて」と続けて観たい映画やなあ。

