世界は今、こんなのなんだろうか。だとしたら希望がなさ過ぎる。BBBムービー「エディントンへようこそ」。
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もう、流石のアリ・アスター監督と言うしかない。
アメリカの小さな町を舞台に、コロナにまつわる分断をきっかけに、
陰謀論、カルト宗教、フェイク、ヘイト、人権擁護、
なんかいろんなものが絡み合って、
純粋な善人なんて、誰一人いないような気がして来た。
かと言って、純粋な悪人でもない。
ただ自分の正義を貫こうというやり方がエグ過ぎる。
「こりゃどう終わっても、モヤっとするんやろうな」と、
観てる途中から覚悟いたしました。

こんな小さな田舎町が舞台やけど、どんなディストピア映画より、
精神的には荒廃してて、耐えられないくらいのディストピアでした。
けど、これって、まさしく今のアメリカ、そして世界を象徴してるのかもしれん、
と観てる時、思ったんやけど、
この映画観て、次の日くらいやったかな?
トランプさんのベネズエラ攻撃知って、
「ああ!ほんまに世界中がエディントンなんや」と思ってしまった。
トランプさんも、この映画に出てくるやつらのように、
自分の正義を信じてて、その正義のためなら、
どれほど力を使っても構わないと考える人間なのかもしれない。
プーチンさんも、ネタニエフさんも、この映画の登場人物だと思うと、
少しわかる気がした。
いや、ネタニエフさんは別か。
自分の信じる正義のためなら、暴力での現状変更も厭わない。
こんな世界になったら、一番強いものと同じ意見のごく一部の人間しか、
幸せにはなれないんやないか。
もう希望なんか、抱けない世界なんじゃないか、と思ってしまった。
結果的には誰も望んでない世界。
どれほど不条理でも、世界はそっちに進んでるのか。
アリ・アスターさんは、「今、世界って、こんなんやで」というのを描いたんやろうか。
だとしたら、悲し過ぎる。
もう一度なんて、全然観たい映画ではないけど、
できるだけたくさんの人に観て欲しい映画ではありました。

