勇気あるロシアのクィア・アーティストのドキュメンタリー。BBBムービー「クイーンダム/誕生」。
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なんて、勇気のある強い人なんだろうと思う。
現代のロシアで、モスクワから1万キロも離れた最果ての田舎町、
オホーツク海に面するマガダンで、
クィア・アーティスト「ジェナ」として、アート活動をしようとする人。
そら難しいわなあ。
町で異色の存在で、故なき暴力に晒される。
ましてや、LGBTQへの弾圧がますます強くなる国、ロシア。
ただでさえ、弾圧の対象になりそうなのに、
ジェナはウクライナの戦争についても、
はっきりとNOを宣言する。
標的にならない訳がない。

きっと、ジェナは、ロシアを愛し、マガダンを心から愛してる。
だからこそ、変わって欲しい。変えたいと思う。
だから、亡命することなく、ロシアで活動する。
何より、自分を育ててくれたおじいさん、おばあさんへの、
愛情を感じてるからこそ、この国を離れたくない。
おばあさんは、完全に理解できないまでも、
ジェナに合わせて、2人の時間を楽しんでいるようにも思えた。
おじいさんは、理解できないし、世間体も気になるようだ。
こういうとき、大体は男の方が、保守的になる気がするなあ。
けど、2人ともジェナへの愛情は、深いし、
だからこそ、逮捕されかねないジェナの活動が心配でならない。
なかなか伝わってこない、ロシアの戦争反対派の活動なども観られて、
すごく興味深い映画だった。
けど、LGBTQを弾圧したり、戦争反対する人を、捕縛したり、
ロシアの政府(共産党)のやってることって、
日本の右派がやってること、やりたがってることと、
すごく同じ傾向がある気がする。
アメリカのトランプ派も、ほぼ同じこと、言ってる気がする。
イデオロギー、正反対やのに、他の意見の存在を認めようとしない政府って、
そうなっちゃうものなのかなあ。
だったら、ロシアみたいな、強制力ある国の方が、
問答無用に進められるから、やりやすそうにも思える。
やはり、アメリカのトランプ派や日本の右派って、
矛盾してるみたいやけど、ロシア、中国、北朝鮮とかに憧れてる気がするんよなあ。

途中から、ドキュメンタリーってこと忘れて、
ジェナの物語に入り込んで、
声援を送りながら、映画を観ていた。
ジェナの勇気に拍手を送っていた。
ジェナの悲しみに、一緒に涙が流れた。
クィーンダムって「女王国」って意味なんやろうけど、
実際は、ほぼ監獄のように思えた。
結局、ジェナは、その監獄を出てしまうんやけど、
いつか、ジェナの存在がロシアで認められますように。
完全に認められなくても、
高齢のおじいさん、おばあさんと、もう一度、会えますように!
話変わるけど、3年前に観た「コンパートメントNo.6」って映画では、
周囲が公認するレズビアンカップが出てた。
これは時代の違いなのか、モスクワとマガダンの違いなんか。
どっちなんやろか。

