橋本ヒネモスのBBBムービーvol.11「Sin Clock」「コンパートメントNo.6」「エゴイスト」。

「Sin Clock」。

公式ホームページ

GEZANが主題歌というワンポイントで鑑賞。

けど、、ああ、やっぱりワシ、暴力シーン苦手やわあー。
結城章こと「舞いあがれ」の章兄ちゃんが悪いことするのん、
悲しかったけど、やっぱり章兄ちゃん、頼れるわ(笑)

ストーリーはやや荒くたい印象。
最後のどんでん返しは、予想できちゃう人、多いんやないかな。
主に神戸でロケしたみたいやけど、
関西弁以外はローカル色、あまり感じず。
GEZANの主題歌は、映画のトーンにバッチリ合ってました。

「コンパートメントNo.6」。

公式ホームページ

最高でしたわ。
映画は、黒バックから、いきなりロキシーミュージックの
「恋はドラッグ」で始まる。
もう、ワシ、ここで「好きかも」思ってた気がする。

観てるうちに、主人公二人が愛おしくて仕方なくなる。
特に、列車で同室のロシア人スキンヘッドやんちゃ坊主、リョーハ、
最初、最悪の印象やったけど、
なんかどんどん、ええやつでチャーミングに見えて来る。
拗ねてるとことか、もう小学生か!思うくらい、
純情でかわいい。

アホやけど、ええやつなんか、
ええやつやけど、アホなんか、
アホやから、ええやつなんか。

なんかホッコリして、
最初から最後までニマニマしながら観終われる
ちょっと新鮮なロードムービーでした。

カウリスマキも大好きやし、
フィンランド映画、ワシの好きなん、多いなあ。

余談になるけど、最初のシーンの舞台はモスクワ、
周り公認のレズビアンカップルが出てくる。
ロシア国内って、レズビアンにこんなに寛容なのかな?
と少し思った。

「エゴイスト」。

※やや否定的な内容を含みます。
この映画をお好きな方はスルーして頂いた方がいいかも。

公式ホームページ

けっこう評判いいみたいやけど、ワシ個人としては、ちょっとキツかったなあ。
なんか、できるだけロマンチックに、
できるだけセンチメンタルに、
「よーし3回は泣かすぞ」という気概の元、創られた映画って気がした。
ワシは、そういうシーンのたびに、
映画との距離感が広がって行ってしまった。
最後少しは近寄ってくれるのかと思ったけど、
そのまま終わったという印象。
なんか少し過激なBL映画、って気がした。

ドキュメンタリーっぽい手持カメラち風映像の多用は、
登場人物の主観を表しているんやろうけど、
これも、乗り物酔いに弱いワシには、やや辛かった。

観終わって思ったのは、結局、何を表現したかったんやろうってこと。
タイトルからすると、主人公は、相手を思って、というより、
自分のために、人に尽くしてて、それが結局、相手も助け、
自分自身の幸せにも繋がっている、みたいなことなんかな。
「結果的に利他にも繋がる利己」みたいなことか。
そういう物語に、このタイトルつけるのは、
やや主人公に酷な気もするな。

それぞれの役者さんの演技はハマってるし、
すごく良かったと思う。
鈴木亮平さんのゲイっぽさも自然だったけど、
ワシが一番印象的やったんは、阿川佐和子さん。
小さくて、かわいくて、素敵なおばあちゃんって感じやった。

全体的には、ちょっと安易に「死」を使い過ぎって気がしたなあ。
「死」をドラマチックに描写すれば、
自ずと感動的っぽくなる。けど感傷的にもなってしまう。
そこはもう少し、気をつけて使うべきやないかなあ、とは思った。

けど、評判がいい理由も、なんとなくわかる映画ではありました。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


映画

前の記事

「街角の盗電師」。
音楽

次の記事

「恋はドラッグ」対決。