倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙、印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1957–1979、2024年度 第2回コレクション展@京都国立近代美術館。

京都駅でみうらじゅんさんの展覧会、観た後、
向かおうとしたのは岡崎公園の京都国立近代美術館。

「市バスの5番案内されるんやろな」思いながら、
Googleマップさんに聞くと、意外にも「特急バス」というのを、
教えてくれた。

バス停行くと、土日だけ運行してるらしいっす。

乗ったことのない乗り物にはできるだけ乗りたいタチなので、
それほど、到着時間変わらないけど、
料金2倍以上の特急バスに乗ることにする。

二階建て?ラグジュアリーソファー付き?
どんなゴージャスなバス来るんかと思ったら、
ごく普通の京都市バスで、ちょっとガックリ。

けど、普段、こまめに止まるバス停を、
人がバス待ってるバス停を、通過して行くのは、
ちょい気持ちええ。

岡崎公園まで、途中止まるのは五条坂と祇園だけ。
着いてみると、確かに所要時間、2/3くらいに感じた。
けっこうええやん。

で、まずは、「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」。

会場前、階段の踊り場に、座れる椅子あり。

倉俣さんの椅子に座るのは初めてだけど、
別に座り心地がいいわけではない。
見た目は、スタイリッシュやけどね。

倉俣さんは、内装などのディスプレーを手始めに、
インテリアデザイン、家具制作、プロダクトデザインと、
幅広く活動された方ではあるんやけど、
「用の美」としての実用性もあまり感じないし、
アートとしての美しさも、世間の評価ほど、
感じたことが、なかったので、
一度、まとめて観てみようと思ったのだった。

基本的には写真NGだったので、載せる写真はあまりない。
けど、やはり実物を見ても、それほどピンとは来なかった。
曲線を描く棚とか、面白いけど、
ACTUSとか、ちょっとおしゃれな家具屋に行けばありそうだし、
あっても、見るだけで欲しいとは思わない気がした。

今回の展覧会のメインビジュアルになってる椅子の現物も、
カクカクしてて、落ち着かなさそうやなあ、
そんなに美しいとも思わないし、という感想であった。
まあ、好き嫌いの問題なので、
「めっちゃ好き」って人に、論戦挑もうとも思わないけど。

ただ、ところどころに展示してあった、倉俣さんの言葉、
制作に対する姿勢にはうなずくところはあった。
それの写真が撮りたかったな。

一番有名な「ミス・ブランチ」は、他の展覧会でも観たことあった。

確か、横尾忠則さんや安藤忠雄さんが激賞してはったけど、
やっぱり、あんまりなんとも思わなかったなあ。
ちょっとアート系の映画なら、美術さんが考えそうな気がする、
と思ってしまった。
すみません!ワシに観る目がないだけやと思います。
ワシ的には、やはり北欧の椅子や、ジョージ・ナカシマの椅子の方が、
グッと来ます。

てな感じで、それほど観る前と観た後で、印象変わらないまま、
次のコレクション展へ。
ここ、京都国立近代美術館は、コレクション展だけのチケットはあるけど、
特別展のチケット買うと、必ずコレクション展のチケットも付いてきて、
時間ない時などは、「別々にしてくれんかなあ」思うこともあるんやけど、
今回は特別展の倉俣史朗さんにあまり心動かなかったので、
ちょっと「良かったな」と思ったのであった。

おお!しかも福田平八郎さんのコーナーがある!
こないだ中之島美術館で観て、より好きになった方なので、嬉しかった。

内容的にも結構充実してた。

やっぱり、竹の絵が好きやなあ。
他もええけど。

続いて横尾忠則さんコーナー。
脈絡ないけど、面白い。

ポストモダンのプロダクトデザインも、面白かった。

う〜〜む、倉俣史朗さんの椅子より、座り心地も良さそうやし、
観ためにも面白いと思ってしまった。

ガラスも面白かったな。

これが、ガラスとは、とても思えなかった。

最後は「印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1957–1979」。

なんだか、なんの展覧会なのか、観ててもよくわからなかったけど、
東京国際版画ビエンナーレ展の歴代ポスターが、
名だたる人々が手がけてて、
時代の流れとかも見えた気がして、けっこう面白かった。

観終わって、一階のグッズコーナーに。
この美術館、展覧会グッズにあまり力入れてないのか、
クリアファイルとか絵葉書とかマグネットとか通り一遍のものしかなくて、
陳列の仕方も、あまり欲しい!と思わせるものではないので、
何も買わずに、美術館を出る。
このところ、いろいろ買い過ぎやしな。

ちょっと涼しくなってきたので、散歩がてら白川沿いに。
何組か父と息子が釣りやってたけど、何が釣れるんやろか。

白川から道が離れるところで、ちょうど17時。
いつもは行列にめげて、長い間来れてなかった、
三味洪庵 京都本店、開店直後らしく、
人が並んでいない!
ちょっと疲れてるし、小腹も減ってたので、
入ってみた。
中で少し待ったけど、割とすぐに席につけた。

メニュー、相当迷ったけど、
暑いし、京都やしってことで、
はものスダチぶっかけ蕎麦。
美味しい!
京都や!夏や!

最後、美味いもん食ったら、
道中がどうでも、ええ思い出として残るもんなんですな。

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