中之島展覧会梯子①「没後50年 福田平八郎」@中之島美術館。

今、中之島でおもろそうな展覧会があれこれやってる。
数えたら、5つも行きたいのがある。
一日に5つは流石に脳みそが泣き出しそうなので、
そのうちの三つ、同じブロックにある展覧会に、先日金曜行ってきた。

午前中、十三に用事があったので、
バスで向かった。

やった!空いてた。
久しぶりの「大人子ども席」。
しかも、ええ天気。
長めのええ路線。
楽しい!

昼過ぎに着いたのだが、この時間でもけっこうな人!

ちらっと話には聞いてたが、
モネ展すごい人みたい。
帰り際には、さらにすごい人で、
モネ展の列は、美術館の外にまで伸びていた。

ここで、モネ展、福田平八郎展、両方行かれる方に、
ちょとだけアドバイス。
会場へのエスカレーターは両展共通です。
そのエスカレーターに乗るための行列が、モネ展はすごいのですが、
福田平八郎展は、ほとんど並んでません。

先に福田平八郎展に行くことで、行列回避できます。
このエスカレーターに乗るときは、
チケット見せるだけなので、
もちろん、先にモネ展に行くことも、可能ですが、
モネ展、人多くて疲れるので、
ストレスなく観られる福田平八郎展、
先に行くことをお勧めします。

両展行くなら、少しだけチケット割引になりますが、
チケット売り場と、割引チケット売り場、
二回並ばないといけないことになるので、
あまりオススメできません。
きっとチケットショップで買った方が、
お得率高いと思うので、
買ってから行けば、美術館でチケットの列に並ぶのも回避できます。

あと、現場でチケット買う方、一階でしか売ってないので、
面倒ですが、両方の展覧会の、先に買っておいてください。

ということで、ワシも、福田平八郎展、先に行きました。
むちゃくちゃ良かったです。

ほぼ年代順に並べてあるので、
上手いけど、まだあまり個性が感じられない時代から始まり、
どんどん緻密な写実的になって行き、
次第に興味が形よりも色に移って行き、
その結果、写実を極めた抽象のようになってるのが、
すごく、よくわかりました。

有名で、ポスターにもなってる「漣」は、
一見、ほんまに抽象画に観えてしまうのですが、
上の方とか切り取って見てると、
「ああ、ワシも河口付近の川面が、こんな風に見えたことある、
と思い、そこから視点を広げると、
「あれ?なんで始め、これが抽象画っぽく見えたんやろう?」
と不思議になるほど、リアルに思えるんでした。
草間彌生さんって、きっと福田平八郎にインスパイアされてるんやろなあ、
とも思ったりしました。

晩年は、子どもの絵に惹かれてたらしく、
可愛らしくもなってくるのですが、
それとて、あの抽象画にも観える、写実を極めたような時代が
あってからこそ、なんやろなあ。

それとともに、どんどんデザイン的になってきてる感じもあって、
この人は、自分の絵を極めて行った結果、
すごく現代的で、ポップアートな世界に近づいたのかもしれん、
思いました。

ワシ的に一番好きなのは、入口のモチーフにもなってる
「竹」のシリーズでしたが、
これは、撮影NGでした。
一本一本、全然違う色なのに、
どれも「ああ竹ってこんなん」と思える写実性が、
ほんま素晴らしいと思います。
そして、これも、すごく現代的で、デザイン的なんですが、
間違いなく「日本画」やと思えるところも好きなんです。

初めて観たものでは、全面屋根瓦に覆われた「雨」という作品、
気に入りました。
降り出しの雨、瓦に落ちてはすぐ乾く感じ。
落ちたばかりの水滴、乾き始めてる水滴が描き分けられてて、
短い時間の流れが凝縮されてるようで、
見惚れてしまいました。
(これも撮影NG)

あと「うす氷」というお菓子を描いたものも良かったなあ。

絵葉書、気に入ったの全部、マグネットも二種類、
それとお菓子の「うす氷」、といろいろ買ってしまいました。

ちょい残念やったのは、作品保護のため、
「漣」が複製品やったこと。
その分、本物が復帰した時の割引券頂いたので、
もう一度、行こうと思ってます。

途中、吹き抜けで、一階が見えるところから見下ろすと、
さらに人が増えてて「モネ展」、ちょっと行くのが億劫になったんですが、
先にチケット買ってたので、しかもけっこう高いチケットなので、
覚悟できました。
先に買ってて良かった!
買ってなかったら、きっと挫けてたと思います。

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