RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI「TIME」@ロームシアター京都。
昨日は、午前中、SNSでしか会ってなくて、
ずっとお会いしたかった人と、いろいろお話させて頂いたあと、京都へ。
「すげえ混んでるなあ」と思ったら、連休初日やったんやね。
行き先は、ロームシアター。
今のところ、今年最高額の買物である、
坂本龍一さんと高谷史郎さんのコラボレーション「TIME」を、
観に行ったのである。
いろいろ楽しみな公演だったけど、
一番の楽しみは、舞踏家としても役者としても、
その存在感にいつも驚かされる田中泯さんを、
初めて生で観られることだったかもしれない。
これまた、ものすごい混み具合のバスで、
岡崎公園に向かうと、やっぱりすごい人!!
平安神宮前の広場では、屋台がいっぱい出てて、
親子連れなんかで賑わっている。
さすがにゴールデンウィークやなあ。
会場も、ほぼ満席。
ロームシアターの一番大きいホールって、
初めて入るのかな?
四階席まであるんや!
ざわついていた場内が静まり、公演が始まる。
浅く四角い水盤(プール)と、スクリーンのシンプルなセット。
スクリーンは背景を映し出したり、
演ずる泯さんをアップで写したり。
泯さんは止まるのではないかと思うくらいゆっくり動く。
ハシビロコウかと思うくらい、ゆっくり、ゆっくり。
音楽なのか?MEなのか?
時に鼓動のように、時に風の音のように、
即興で泯さんに合わせてるのではないか、と思うくらい、
絵も音も、泯さんと一体化している。
泯さんの歩みで波紋ができる。
どこまでがリアルな三次元で、
どこからがスクリーンに映った二次元なのか、
わからなくなってくるのだが、
それは考えなくてもいいことだとも思えてくる。
朗読で「邯鄲の夢」の一節が聞こえた気もするが、
それ自体が夢かもしれないし、
どうでもいいことなのかもしれない。
笙の響きがあったくらいで、
音楽の洋の東西を決める要素は、
それほどないのかもしれないが、
なぜか強烈に東洋、いや日本を、和を、感じる。
一時間半ほどの緊張感に満ちた濃密な時間。
終わると、じわーっと感動と共に、
疲労感が湧いてきた。
ちなみに、来場者全員へのプレゼントは、
浴用のシャボン玉石鹸でした。
一緒に渡されたフライヤー読むと、
坂本さんへのファンレターがきっかけで、
シャボン玉石鹸さん、坂本さんの「坂本オペラ1999」に協賛されてたりしたらしい。
ワシも好きで、愛用してる石鹸なので、ちょっと嬉しかった。
それにしても、シャボン玉石鹸て、シャボン玉ホリデー以来、※
日本の文化の上質なところに貢献してるんやな。
※「シャボン玉ホリデー」牛乳石鹸の提供でした。
記憶、混じってました。
北岡さん、ご指摘ありがとうございました!
終わってから京都市京セラ美術館に、
キュビズム展を、観に行こうと思ってたんやけど、
来る時に見た岡崎公園の喧騒に
身を投じる気になれなくて、
反対方向に歩き、久しぶりのYAMATOYAで
ジャズに身を任せた。
一人で来てる客ばかり。おじさんばかり。
基本、無言の空間が心地いい。
そうかジャズ喫茶って、言葉を耳にしたくない、
こういうときのためにも、あるんかもしれないな。
しばらくボ〜〜としてた。
展覧会行くのを止めたので、予定はない。
このままずっといてもいいかあ、と思ったのだが、
生来の貧乏性、
「せっかくやし、映画観て行こう。
連休でもあまり人の入らなそうな、映画は」と調べて、
四条烏丸に向かう。
YMATOYAのすぐ前から一本で行けるバスがある。
京都市バス、やはりすごい人!
ほとんど観光の方みたいやけど、
日本語は、圧倒的に少数派。
大阪も最近は、外国人多いんやけど、
バスでは、あまり見かけない気がする。
大阪は、ほぼ観光客が行かはるとろこは、
地下鉄で行けるけど、
京都は、地下鉄が、少ないからなあ。
けど、西洋人も東洋人も、
非常に気持ち良く、
お年寄りに席を譲ってはった。
なんか嬉しいな。
京都シネマで映画一本観て、映画館から直結してる阪急で家に帰る。
あとで気がついたんやけど、もう少し後でスタートする映画やったけど、
せっかくやったら、その時間「たつみ」で、潰して、
「辰巳」を観るべきやったなあ。
ネタにもなったのに、、。と、少し後悔。