認知症の捉え方が、今の時代にそぐわない気がした。BBBムービー「大いなる不在」。
※ややネタバレと否定的な意見を含みます。
時系列がバラバラでランダムに埋まって行く構成は面白いし、
丁寧に作られているので、観てて混乱することもない。
ただ、最終的に、一番肝心なピースが
埋まり切ってない気がするのが気になる。
それを「大おなる不在」と言ってるなら、
無責任やなあ、とは、思う。
まあ、そうやなくて、三人それぞれにとっての
「不在」のことなんやろうとは思うんやけど。

認知症について、あまり知られてなかった時代の話なんかなあ。
認知症への知識不足が原因で、
彼女があの行動とったんなら、悲しすぎる。
まあそうなる前に、
「早よ、病院行け!詳しい人に相談しろ!」とは、思う。
あとひとつ、携帯置いてった理由が、よく分からないのだが、
連絡取れないようにしました、という決意表明なのか?
いずれにしろ、今まで愛し合ってた家族を、捨てるほど、
人間性をなくす病気のように、「認知症」を描いてるところが、
決定的に、ワシとは相容れないなあ、とは、思った。
ワシの理解力不足なんかもしれんが、
ちょいモヤモヤの残る映画やった。
あ、藤竜也さんの演技は、圧巻でございました。