松永希〜知ってる知ってる2024@ムジカジャポニカ。

日曜日は、久しぶりの松永希さんライブを観に、
ムジカジャポニカへ。
いつ以来やろう、と調べると、たぶん5年ぶり。
5年前は、勝手に送りつけられたCDの代金を払いに、
いやいやライブに行ったのであった。
うそつきました。むっちゃ待ち遠しいライブでした。

その時、頂いた、電磁波よけの煎餅、
捨てると良くないことが起こりそうなので、
いまだにワシのパソコンの前に鎮座してはります。

20240806現在。

という文章の流れからもお分かりのように、
ご本人、かなりガサツなおもろい姉さんです。
あ!「ガサツ」はせい子ちゃんの表現です!怒らないで!(笑)
喉ちんこ、見えるくらいの大きな口で笑わはります。
でも、その声は、ほんまに自然に、す〜〜っと、
一番傷ついてるところを知ってるかのように、
それぞれの人に入り込んで行って、
慰めてくれるから、ほんまに不思議な人です。
で、絶対に聴き逃したくない人でもあるわけです。

で、この日のライブの話です。
この日も、バックは鍵盤のロケット・マツさん、
ギターは今井忍さん、木管のアンドウケンジロウさん、
盤石のメンバーです。

あれれ?一曲目、これはムコリッタで使われてた曲?
あ、そうそう「326」や。

パスカルズのリーダーのロケット・マツさんが、
希さんに教えたのかな。
むっちゃ希さんの声に合ってる!

歌と伴奏の関係がすごくいい。
歌に寄り添い、歌を支える。
「だけど、歌があるから伴奏もあるんだよな〜〜」
と、なんとなく感じる。
なんだか光と影の関係みたいな気もした。
どっちも、どちらかだけでは存在しない。
お互いが、お互いを必要としている。
そんな関係に思えた。

アンドウケンジロウさんのクラリネットが柔らかく優しい。
希さんの、やはり柔らかく優しい声に、
ふわっと触れるか触れないか、気持ちよく重なり合う。

「月は待っている」だったかな?
こんな優しくてノーブルなレゲエ、聴いたことないな。
今井さんのギターが意外な展開見せるのに、
それが歌にめっちゃ合ってるのが、さらに意外。
ほんまに達人揃いのバンドやなあ。

bikkeさんの「春の日」が始まった。
bikkeさん、会場にいてはる。
お二人は、すごく仲良しのようだ。
ええ顔して聴いてはる。
うむ、ほんまにええ感じ。

今日もびっくりするくらい暑かったけど、
この四人の音楽聴いてると、
気温はもちろん、流れる空気、声の大きさや、
何もかもがか適切って気がしてくる。

希さんにとって小笠原は特別な場所、
もう一人、小笠原を特別な場所としてるミュージシャンがいる。
大阪の石田長生さん。
その石田さんは小笠原で会われたらしく、
石田さんの「Boninの島」を歌われた。
前回は確か「タマナの木の下で」を歌われたので、
この曲を希さんが歌うのを聴くのは初めてかもしれない。

こんなに優しい音楽なのに、
MCでは爆笑がたびたび起こる。
なんや、不思議なライブやなあ。

楽しく元気なスカの混じる曲「南洋踊り」で一部ラスト、
明るく伸びる声。みんな音が楽しそう。踊り出しそう。

客席には、山川ちかこさん、山崎保さん、石井路翁さんの
夕凪メンバー、もちろん厨房にはボーカルのせい子ちゃんもおる。
「ドラムレス・夕凪」やん(笑)

二部もいきなり気持ちいい。
希さんの声は、なんでこんなに、自然で自由なんやろう。
天衣無縫というのとは、ちょっと違う気がする。
希さん自身、本当に歌が好きというのが、ベースにはあるんだけど、
いろいろ悲しいこと、辛いことを胸に秘めながら、
希さん自身、歌に救われてる気がする。

タイトル曲「知ってる知ってる」。
希さんの勤める知的障害者の施設のスターの口癖らしい。
むっちゃ楽しい曲!
そのスターがニコニコしながらこのフレーズを言ってる姿が浮かぶ。

おー!「日日芸術」の曲「落ち葉の授業」。
希さんの声とアンドウケンジロウさんのクラリネットの
ユニゾンなったり離れたりが、もう気持ち良すぎ!
早速、せいちゃんが動画あげてくれてはりました!

今日一番聴きたかった曲はbikkeさんの「君の名を呼ぶとき」。
からの「声」。
原マスミさんが一時、孝義さんのこともあって、
歌えなくなってた希さんに送った曲、
この流れ、ほんまにやばい!
ここでアンドウケンジロウさんのバスクラ登場。
なんて気持ちええ質感!

真夏やけど、寒い冬の日に、
ストーブの上でヤカンから湯気が上がってるとこが浮かぶ。
あのなんとも言えん、寒さの中の温かさ。幸福感。
あるいは、晴れたおなだやかな日の沖縄の昼間、
気持ちいい風がずっと抜けてったような。やはり幸福感。

カバー曲、えええ!小川美潮さんの「窓」を!
会場も少しどよめく。
孝義さんとのこの曲にまつわるエピソードもおもろかった!
ほんまにええ曲やわあ。
これは名演でございました!

ラストは、「風のゆくえ」。
今年亡くなった福岡風太さんを思い出しながら、
歌ったそうです。
風太さん、嬉しいやろうなあ。

アンコールは一曲目はパスカルズの「道」。
途中からは希さんが作ったらしい。
ムジカ初披露曲。
すごく短いフレーズなのにパスカルズらしい。
それにちゃんと希色をつけるのも素晴らしい。
珍しく全員で歌ったり。
二度目のバスクラ登場。

ラストの曲、ちょい沖縄っぽかったけど、
小笠原にも、こういう感じあるんやろか?

【追記】
このブログ、読んでくださった希さんから教えていただきました。
ラストの曲、「満月」という希さんのオリジナル曲らしいです。

少し夏バテ気味やってたんやけど、
やっぱり行って良かった!
ほんまに希さんでないと、このバックの三人でないと、
絶対に出来ないような柔らかい世界に包まれました。

終演後、メンバーのみなさんと少しだけお話しさせてもらいました。
ロケット・マツさんには「日日芸術」の映画監督さん、
紹介して頂いて、嬉しかった。
ええ映画やったもんなあ〜〜。

この日は、挨拶も早々、早めに家路につきました。
体調悪かったのと、この日は自転車でお邪魔したのとで、
ノンアルだったけど、今度は、ゆっくり飲みながら聴きたいな。
そんで、打ち上げも少し参加させてもらって、
希さんがガハガハ笑うとこ、
たっぷり鑑賞させてもらいたいな。

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