ワシも右脳を鍛えなきゃ、思いました。BBBムービー「日日芸術」。

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前にNHKで放送された「富田望生の日日是芸術」の劇場版で、
同じシーンもあったと思うのだけど、
こういう時、不甲斐ない海馬が役にたつ。
ほとんど覚えてないので、新鮮に楽しめました。

いわゆる「アール・ブリュット」(アウトサイダー・アート)とも言われる、
障がいを持つ人のアートをモチーフにした映画で、
出演する作家たちは、だいたい同じくNHKの「no art,no life」で、
紹介された人だったので、作品自体は観覚えがあったけど、
こうやって、ひとつの映画としてまとめられると、
また違って観えて、楽しかった。

アール・ブリュットが「いいなあ」と思うのは、
作為のない「作りたい」が、そのまま形になってること。
「受けそう」とか「売れそう」とか、
そういう邪念がなく、作者の「作りたい」に正直なところ。

結局、自分の中から出てくる衝動が原動力で、
いわゆる右脳で、ほぼ創られてるんやないかと思う。
「売れたい」とか「受けそう」は、左脳の分担なんやろな。
そう思うと、普段のワシは、言語野の属する左脳ばかり働かせて、
右脳をほぼ使ってないような気がしてきた。
少なくとも、この映画に出演してる人たちに比べれば、
ほんま、左脳ばかり使ってしまってるんやろうな。
言葉ではなく、絵や音で動きで、モノを考える習慣をつけたいなあ。

双極性障がいの方の緻密な絵が、すごく印象的やったんやけど、
この人が、パートナーのおかげで、絵に目覚め、今、幸せに暮らしてるってことで、
満面の笑顔で「結婚できてよかった!」とパートナーに感謝するところで、
涙がポロッと溢れた。
ああ、ワシも心からそう言える人、
今からでも巡り会いたいわあ。
この人の「外にばかり幸せを探してたけど、
結局、自分の中に幸せがあった」という(感じの)言葉にも、
うむむむ!と共感した。

そして、この映画でもう一つ楽しみにしてたのは、
案内役&音楽がパスカルズってとこ。
ほんまに人間の温かみを感じる素晴らしい音楽で、
普段からワシがよく行ってるライブに出演してる人たちが、
いろんな場面で出てくるのが、ほんまに嬉しかった。

ああ、先日のパスカルズ、関西ツアー、
大阪がなかったので行けなかったけど、
行きたかったなあ。
頑張って、信楽まで行けばよかった!

DVD出たら、買っちゃうかもしれない、
ほんまにええ映画でございました。
公開地域、少ないみたいなんやけど、
皆さんにも、ぜひ観てほしい映画です。
なんか自主上映も受け付けてるみたいなんで、
公開のない地域の方、
ぜひ、自主上映、やってみてください!

【追記】
書き忘れてました!
映画のキーワードが、江戸アケミさんの
「やっぱ自分の踊り方で踊ればいいんだよ」だったことも、
嬉しかったし、
このアートや、映画のコンセプトに、
むっちゃ合ってるなあ、と感心したんでした。
全体を貫く芯として、機能してました。

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