沖縄戦の貴重な話をありがとうございます。BBBムービー「GAMA」。

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沖縄の自然洞窟「ガマ」で語り部をやってる方の映画が、二日間だけ、
第七藝術劇場で公開されたので観てきた。
沖縄戦のとき、ガマで命を落とした住民の話を語る語り部さん。
命を落とさなかったガマのあったことも語ってくれる語り部さん。

この語り部さんの語り口が、とても音楽的で、
ほとんど喋りっぱなしの1時間近くの映画やったけど、
全然、苦痛ではなかった。
すごく悲惨な話してるのに、ある意味、気持ちよく聴ける。
ちょい引き気味のフィックスの映像がほとんどで、
ほんまにガマの中で聴いてる気になった。
そして、沖縄のガマの美しさを改めて実感した。

こういう証言も、保存していくことが必要になって来てる時期だと思うので、
この映像は、資料としても価値があると思う。

ここから、ちょっと気になったこと。

暗闇から、懐中電灯を付けるシーン、
明らかに懐中電灯の照らす方向とは違う方向に影が出来てて、
少し興醒めしてしまった。
たぶん、照明で作った影なんだろうけど、
話の流れで懐中電灯でできた影っぽく、言ってたので、
それは、違うやろう、ってことに心が動いて、
映画鑑賞的にはノイズになってしまった。
確かに、美しい位置にできた影だったけど、
ノンフィクション部分にフィクショナルなノイズが混ざってる気がした。

青いワンピースの女性も、なんとなく意図はわかるものの、
少し気になった。
時には、亡くなった方たちの魂が具体化した妖精に思えたり、
歩き方とか、しゃがみ方とかが、人間的過ぎて、
ただの通りすがりの女の子のようにも見えたり。
キャラクターが曖昧で、少し中途半端やった気がした。

つまり、ドキュメンタリーな部分と、フィクショナルな演出の部分の境界が、
少し、あやふやだった、ということなのか。

けど、ガマのツアーに行かないと聴けないようなお話を、
大阪で聴けたということでは、
本当に貴重な機会を頂いたと思う。
ありがとうございます。

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