京都名建築巡り「旧喜多邸」(Relevant Object )。

駒井家住宅に続いての名建築も、同じく白川疏水に面してます。

と言うか、駒井家住宅のお隣の旧喜多邸です。
ここもワシの好きな建築家、藤井厚二さんの設計の和洋折衷建築。
今は、Relevant Objectという北欧の家具や工芸品のギャラリー兼ショップなのですが、
予約制で、見学を受け付けていらっしゃいます。
ここの予約が昨日だったので、
「なら駒井家住宅も一緒に」と思ったのでした。

木立の中からええ感じの建物が、見えてます。
こっちのお庭は木が多そうです。

玄関はかわいらしい。
玄関が開いてそうになかったので、庭に回り込んでしまいました。

中から手招きされて2階へ。

ここも、たまらん空間やなあ。
おお!窓から大文字が見える!
と思ったら、それもそのはず、
大文字を見るためだけに、2階を作ったらしいです。

置いてある家具やガラス、陶器、照明に至るまで、すべて、ええ感じ。
家と器物、お互いがお互いを引き立てあってます。
今の持ち主が、この空間を愛してることが伝わって来ます。

北側の窓からは、先ほどの駒井家住宅が見えます。
その背景には駒井家住宅の右手に比叡山と鞍馬山が見えてました。
よくわかりませんでしたが、左手には、五山の鳥居が見えるそうです。
送り火の日に、ここで酒飲みたいわあ。

押入れの下に置いてある椅子、
なんとなく観たことある気するなあ、と思ったら、
ジョージ・ナカシマさんの椅子でした!
ワシの憧れの椅子です!

ギャラリーの方、西洋人の旦那さんと日本人の奥さんでしたが、
お喋りも楽しくて、時間があっという間に過ぎていきます。
この建物のことも、工芸のことも、本当に好きなんやなあ、
ということが言葉の端々から感じられて、むちゃくちゃ楽しい時間です。

一階も、素晴らしい!!
藤井厚二さんらしい、開放的な空間。
少し高くなってる和室のその高さも、
フローリングに置いてる椅子と同じ高さになるようにという
細やかな配慮がなされてるようです。
それを大事に、その良さを活かしたものを置いてる当代の持ち主も素晴らしい。
一階に置いてる椅子もジョージ・ナカシマさんの作品がありました。
そして、なんと、ワシ、ジョージ・ナカシマさんの椅子に座らせて頂きました!
もちろん、初めて。
いやあ、いつまでもそこにいたい、座り心地の良さでした。
これは思ってもみなかったことなんで、むちゃくちゃ感激しました。

お二人とのお話も、本当に楽しくて、
家具だけでなく、照明など、すべての謂れを、
飽くことなく聴いておりました。

窓からの新緑も素晴らしく、今度は紅葉の季節に来たいなあ、と思いました。

叡電茶山駅までの帰り道、来る時に目をつけてたうどん屋で、遅めのお昼、頂きます。
小洒落た蕎麦屋も見かけたんですが、ワシ的には、
やっぱりこの佇まいが好きなんすわ。

出町柳に戻る叡電の電車は、「比叡」。行きは「きらら」でした。
なんか完璧!

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