Blues Kicks&塚本功@レインコート。

ちょっと時間経ってしまったが、
こないだ月曜日、十三のレインコートでえらいもん、観てもうた。

まずは初めて拝見するBlues Kicks。
職人っぽい、タイトで小気味いいブルースロックって感じかな?
こういう音、なんか久しぶりなんで、
懐かしい気もして気持ちいい。

ベテランらしい音で、それぞれのテクニックも、
相当なもんやな。

5弦ベース、久しぶりに観た。
やっぱり、ときどきメロディ楽器みたいな音出して、面白いなあ。

演奏は激熱やのに、ボーカルはなんとなく
「どこ吹く風」みたいなとっぽさがあって、
そのギャップもおもろい。

ドラムは、元キングブラザーズの人らしい。
かつてのロック小僧たちが大喜び!な感じっす。 

※Blues Kicks、動画見つかりませんでした。

そして、たぶんコロナ以来初?ってことは5年ぶりか、
それ以上ぶりの塚本功さん。
(後で調べたら、たぶん2017年以来なので、七年ぶり!)

ああ!このギター!このノリ!
塚本さんやないと出ない音やー!かっこいー!
久しぶりやけど、体が、このグルーヴを覚えてる。
自然とニマニマしてまう。

3人ぐらいでやってるとしか思えない音も、
このテンポアップ感も、何もかもが塚本さんやー。
ほんまに嬉しいー。

そしてボーカルが入ると、また違う記憶が広がり出す。
ワシ、ほんま好きやねんなー、塚本さん。

新曲もええけど、やっぱり知ってる曲やと、
なんかジーンとしてまうわー。
まだまだやって欲しい曲、ぎょうさんあるなー。

初めて聴く曲「ヒマツ」。
そら初めてやなー、タイトルからして、コロナ以降やもん。
おもしれー!!
同じリズムで少しずつメロディラインが展開していく。
まさにロックミニマル。
だから、ほんまに、これ一人でやってるのかって!
メロディだけやなく、リズムも数種類ある気がする。
インストでポリフォニーでポリリズムを一人でかよ!

今度はギター一本で会話し始めましたよ(笑)
何ゆーてるかはわからんけど、
確かに男と女が会話してますわ。

そうだった。そうだった。
塚本さんの演奏聴いてると、粒立ったひとつひとつの音が筆先で、
ライブペインティング観てるような気分になるんだった。
何もない空間がどんどん色に埋まっていく。

ハイテンポの音の洪水、溺れたいくらい気持ちええ!
そこにボーカル入ると、もうバンドやん!
最高潮で立ち上がる塚本さん!

からの、題名忘れたけど、ゆっくり聴かせる曲。
ああ、もう、ドキドキ超えて、ノリノリ超えて、
ウルウルしてしまう。

アンコールはリクエストで「悲しい出来事」。

Blues Kicksのドラマーがヘルプで。
えー!この方、元ネタンダーズのドラマーやったんや!
ほんならワシ、一度くらい観てるかもやなあ。
ああ、これも好きやった曲やなあ!!
ああ、終わってしもた!

もっともっと、聴きたかった曲あるわ〜〜!!
塚本さん、またすぐ来てください!

ギターが、ほんまに生きもんやなあ思った。
実は楽しみにしてる反面、久しぶり過ぎて、
ワシもそれから年取ってるんで、
「ワシ、あの頃と同じようにドキドキできるんやろか」
と少しだけ思っとったんやけど、
そんな心配は全然いらんかった。
あのとき同様、いやあの頃以上、
もしかしたら、今までで一番、
ドキドキしたかもしれんライブでした。

かねがね、塚本さんのギターはすごい!と思ってたんやけど、
今回聴いて、それはちょっとだけ違うんかも、と思った。
こんなことを音として形にしようとする塚本さん自身が、そもそも、すごくて、
その表現したいままを形にできる腕もえげつないってことなのかもしれない。
それくらい聴いたことのないフレーズの洪水やった。
まあ、ギターがすごいってことに変わりはないんやけど、
それだけではない塚本功さんの凄さに
改めて、痺れまくった、
気持ちのいい夜でございました。

【追記】
塚本さんを聴きながら、なんとなく頭に浮かんでた、
ジェームス・チャンスさんの訃報を、このライブの翌々日に聞きました。
合掌。

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