僻地の離島を舞台にしたメジャー映画「Dr.コトー診療所」。

※ネタバレありまくり

「休筆宣言」の舌の根も乾かんうちに申し訳ないす。
ちょっと書きたくなって。
しかも、この映画を気に入ってる人には、
不愉快な文章になると思います。
重ねて、申し訳ないです。
気に入ってる方は、ぜひスルーしてください。

映画「Dr.コトー診療所」、ワシ的には、全然ダメだった。
漫画の原作は、全部じゃないけど、読んでて、
結構好きだったので、
イメージ壊れるのが嫌で、ドラマとかは観てなかったのだが、
「久しぶりに与那国の風景も観たいしなあ」と観に行った。

ううむ、「一人のスーパーヒーローに頼ってる状況では、
継続的な地域医療の限界が来てしまう」というテーマは、
日本の現状をきちんと把握してて、素晴らしい。
登場人物のキャラクターも、それを演じる人の演技も良くて、
脇役に至るまで、登場人物が生きている。

だけどなあ。
後半40分くらいからかなあ、
次々と襲いかかる困難、それの乗り越え方、
エンディングでの、その後の皆さんの描き方、
なんかすべて、ほぼ「こうなるのかな?」の通り、
予定調和すぎて、どんどん居心地悪くなっていった。
「ね?泣くでしょ?感動するでしょ?」って
押し付けられてるみたいで、
「ああ、メジャーの感動映画って、こんな感じなのか」って、
思い出した気がした。
近くに、いかにも泣きに来てたのか、
前半から、すごくよく泣く方がいてて、
余計に鼻白む思いがしてしまった。

設定は与那国島ではないけど、
台風によく晒される地域の人たちが、
あの台風で、バタバタと診療所に担ぎ込まれるってのも、
なんだか、「あああ、ストーリー優先ね、
で、島民みなさんで、経過を見守るのね」って思ってしまい、
嘘くさい設定に見えてしまった。

僻地の離島が舞台だったけど、
ものすごい豪華キャストで、嘘くさいまでに盛り上げるストーリー。
メジャーの文法が、モロ見えの映画やったなあ。

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僻地の離島を舞台にしたメジャー映画「Dr.コトー診療所」。” に対して2件のコメントがあります。

  1. なぞの旅人スー より:

    失礼します。私も昨日映画観ましたが、後半に重し乗せ過ぎで苦しかったのと、助産師で、孫が看護師の西野婆さんの行動にイラッときました。最後は解釈分かれますが、私はハッピーエンドと捉えました。

    1. hashimoto より:

      コメントありがとうございます。
      確かに、西野さんの行動、イラっと来ましたよね。
      あれも、映画としてのクライマックスを作るための手段という気がしました。
      ストーリーのために、登場人物が不自然な行動をする、
      ストーリーのために、登場人物が犠牲になってる、
      ゴールを決めて、途中のルートを不自然でも嵌め込む、
      みたいに思えて、ちょっとガッカリしました。

      ラストは、観る人それぞれの解釈でええんでしょうが、
      続編が制作されたら、ハッピーエンドやったってことなんでしょうね(笑)

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