真実が逃げ水のように見えなくなる。BBBムービー「Shirley シャーリイ」。
宮部みゆきさんも絶賛するアメリカのミステリー作家、
シャーリー・ジャクスンをモデルにした映画。
なんちゅー複雑な映画なんざんしょ。
物語の中の現実と、芝居(仕掛け)と、
小説の内容が、入り乱れて、
何が真実か、どれが出演者の本当の気持ちなのかが、わからない。
こちらが真実か?と思った瞬間、
その真実がひっくり返る。
まるで、逃げ水みたいに、真実が見えなくなる。
あそこで終わったので、あれが真実やと思うけど、
あと5分、おまけがあって、また真実が転がる、言われても、驚かない。
けど、あそこで終わったということは、
結局、すべてが、あの夫婦の作戦通りだったということか。
恐ろしい心理SM映画やなあ、とは思う。
けど、少し救われるのは、モルモットのように扱われてる女性が、
手のひらで転がされつつも、今まで見えてなかった世界が見えてきて、
たくましく自立していくところやろな。
旦那は気の毒すぎる気もするけど(笑)
「魔女の毒で、あなたは目覚める」か。なるほど。
ああ、怖かった。
ワシは、あんな奴らとは、一日も一緒にいられへんな。