台湾の母語を使った音楽状況、めっちゃおもろい。BBBムービー「潜行一千里 ILHA FORMOSA」。
公式サイト
映像制作集団「空族」が台湾を舞台にした映画を撮るために、
シナリオハンティングで台湾を回った時に撮った、メイキング以前の、
シナハン・ドキュメンタリー映画なんだろうな。
台湾には原住民※、本省人、外省人が住むが、
この映画では、主に原住民を訪ね歩く。
※日本では「先住民」と言うけど、台湾では、
それだと「滅んだ人」というニュアンスがあるので、原住民というらしいです。

この映画スタッフ、ようこれだけ、面白い人たちと会うもんやなあ、
と思うくらい、いろんな人たちに会う。
そして、音楽を拾い歩く。
昔からの言葉を大切にしてる、お年寄り。
台湾でも、御多分に洩れず、日本統治時代は日本語が強制され、
中華民国になってからも、中国語が押し付けられ、
原住民の言葉は、滅ぶ寸前になったみたいだけど、
台湾政府の方針が変わり、母語を大切にして、
それを教育するようになってるらしい。
その教育の影響で、台湾の若者たちは、
母語を交えて、ラップや、ソウル、今の音楽を作っているらしい。
けど、その中にも、台湾独特の節回しとかが潜んでて、すげえ面白い。
もちろん、昔ながらのお祭りの歌なども紹介される。
そういう歌が、息づいてるからこそ、
若者も、意識的か、無意識かわからんけど、
その節回しに影響されて、自分たちの音楽を作ってるんだと思う。
で、面白いのは、空族の人たちは、民族音楽の専門家ではないので、
この聴いたことのない音楽に、非常にフラットに接してることだ。
その歴史的背景とかを調べたり、系統図とかを作ったりする、
民族学的見地ではなく、
すごくフラットに、言い換えれば、素人的に、この音楽と接してる。
だからこそ、この音楽の持つダイナミズムが、
そのまま伝わってくる気がする。
こういうドメスティックな背景を感じる今の音楽、
豊かやなあ、と思う。
あんまり面白くて、もう一度、観たくなったので、
実は、この映画の上映会を企んでいる。
まだ全然、具体的には進んでないのだが、
少しずつ、前進はしてる。
夏までには上映会できればなあ、と思ってる。
皆さん、ぜひ、お越しください!

