この線が、いつか世界を滅ぼす気がする。BBBムービー「イマジナリーライン」。
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予算的な問題もあるんだろうけど、ストーリー的にも、
細かいツッコミポイントは山ほどあるような気はする。
けど、このテーマに真っ直ぐ取り組んで、
問題を抉り出そうとする姿勢は素晴らしい。
そして、その限られた予算の中で、
すごく美しく、上質な絵を撮っていて、
音楽をはじめとする、音も、すごく良かった。

入管職員を登場させて、その葛藤を描いたのは、ほんま良かった。
ワシは、いつも内戦や国内紛争で、同胞を攻撃したり、弾圧したりする、
軍隊や警察の人は、そういう気持ちなのだろうと考えてしまう。
みんながそうだとは限らないのは分かっているけど、
この映画に出てくる入管職員のように、
悩む人がいるのが、嬉しいし、自然に思えた。
最後の方、ちょいもたついた印象があって、残念っだった。
最後のシーン、現実と、劇中劇と、心象風景が、混ざるのは、
面白いんやけど、少し分かりにくくて、
制作者が、自分で酔ってるような気もしのも、残念。
この映画は、「人種」という一番目につくラインを主題にしてるけど、
今や、日本だけでなく、世界中で、このラインが引かれまくってる気がする。
同じ人種で同じ国民でも、信条の違いが、
そのまますぐに境界になってしまう。
世界は、もうそろそろ、その境界をどうしたら、
溶かしてしまうことができるのか、
考え始めなくては、ならないのではないだろうか。
この境界が、いつか世界を滅ぼす、その前に。

