「鈴木悦郎生誕100年記念ーひびをたのしく」@ZENBI。
世界報道写真展2024京都がすごかったので、
思いの外、時間を費やしてしまった。
会場だった京都新聞が御所の南西、
次に行こうとしてた映画館、出町座が、
御所の北東だったので、
御所を突っ切って行こうと思ってたのだが、
間に合いそうにない。
やむなく地下鉄一駅だけ乗って移動。
世界報道写真展2024京都は、こちら。
その後行った、映画はこちら。
16時半過ぎ、映画終わって、
次、予定してたのは、祇園の18時閉館の美術館。
ちょっと微妙な時間ではあったが、
どうせ、その次の予定までの時間も空いてたので、
とりあえず、バスで四条京阪を目指す。
小さな美術館なので、40分もあれば、
ゆっくり観られるだろう。
17時15分までに四条京阪に着けば、美術館に行くことにしよう。
しかし、金曜夕方の河原町通もかなり凄いなあ。
丸太町あたりから、どんどん混み始める。
四条京阪に着いたのは、ちょうど、17時15分くらいだったかな?
ちょっと小走りに目的の美術館、ZENBIに向かう。
展覧会は鈴木悦郎さんの「ひびをたのしく」という展覧会。
鈴木悦郎さんのシンプルだけどカラフル、
時に洋風に思えたり、時には和風に見えたり、
だけど、どちらにしろ濁りがなくて、
可愛らしかったり、オシャレだったりするイラストが、
昔から結構好きなのだ。
ほんと、悦郎さんのイラストって、
時代を感じさせないセンスの良さがあるんよなあ。
観てるとすごく幾何学的な整理整頓されたイラストがあったり、
手描きならではのちょっと歪な線があったり、
タッチもいろいろあるんだけど、
どれも「やっぱり悦郎さんやなあ」と思えるところが、
不思議だけど、凄いと思った。
そして、和菓子の老舗、鍵善良房さんのやってるZENBIのすごいところは、
河井寛次郎さんにしても、黒田辰秋さんにしても、
山口晃さんにしても、
作家と、鍵善良房さんとの個人的な関係があるということだ。
包装紙を作ってもらったり、容器を作ってもらったり、
そういう間柄からか、個人的な人間関係が出来ていて、
私的なお付き合いまでやってる中での、
やり取りの中の所蔵品があって、
それは当然、ZENBIでしか観られないものだったりするのだ。
こんな関係は、そういう作家たちが、
まだそれほど有名でない頃から、始まってたりもする。
京都の老舗のご主人に、代々受け継がれてる審美眼、
ほんま侮れないですわ。
鈴木悦郎さんも、もちろん鍵善良房さんとは、
家族ぐるみのお付き合いをされてたようで、
子どもさんのことを「〜ちゃん」と呼んでる手紙も展示されてた。
悦郎さんのかわいらしい作風も相まって、
すごくほっこりとした時間を過ごさせてもらった。
展示物は撮影禁止だったので、
ええ感じに夜が覆い始めた中庭の写真をどうぞ。
しかし、この日のワシ、ちょっと張り切りすぎたか。
かなり電池切れてきたので、
ちょっと休憩することに。
祇園でお茶飲む時は、決まってここに行く。
京都現代美術館の裏のハーモニー。
なんてことない昔ながらの喫茶店が、一番落ち着くのだ。
この日の最終目的地、拾得に行く道を検索する。
お!四条通通る12番一択かと思ったら、
東山通りから丸太町通に行く路線があるんや!
河原町通の渋滞に辟易してて、
「四条通、もっと混むよなあ」と思ってたので、
迷わず、そっちに向かう。
結構混んでたけど、運良く座れた。
さあ、拾得向かおう。
そもそも、この日に京都に来たのは、
このライブに行くことにしたからなのだった。