なんかドタバタしてた。BBBムービー「私にふさわしいホテル」。
※否定的な内容を含みます。
ワシも奮発して泊まったことがあって、
去年、営業を終了してしまった山の上ホテルが舞台で、
のんさん主演で、予告編も楽しそうってことで、観に行ったんやけど、
う〜〜む、なんか途中で「どうでもええかも」と思ってしまった。
コメディタッチで最初からまあまあ楽しいんやけど、
なんか同じようなギャグの積み重ねで、
「もう、その辺飽きたなあ」と思ってしまい、
どうも中だるみ感が拭えなかった。
ワシ、コメディを意識して、役者がはしゃぎすぎる演技って、
なんかあまり好きになれないんですわ。
有森重なりのエピソード、
全然なくてもええのになあ。
無理に「二時間前後」って枠に広げなくてもええのに。
「ルックバック」とか短くても、無駄を省いて、
必要部分だけで繋ぐ、最近の映画の傾向を好ましく思ってるので、
結果的には同じようなギャグを積み重ねてるだけで、
ストーリーの本筋には寄与してないエピソードが
無駄に思えて仕方なかった。
タイトルにまでついてる「ホテル」そのものが、
取ってつけた感じになってて、
ストーリーにさほど食い込んでな思えたのも、
山の上ホテルが好きだったワシとしては残念やったなあ。
編集者も、作家の情報、伝えただけで、
一緒に苦労するとこまでは、降りて来てない気がするしなあ。
そして、肝心の主人公、
成り上がるための戦略はすごいのかもしれないけど、
作家としての才能を感じられるシーンはあまりなくて、
結果、世渡りだけで成り上がった、実力のない作家に思えてしまうのが、
ほんまに残念でした。
きっと、原作読めば、いろんなシーンの意味が、
もう少し見えてくるんだと想うんやけど、
なんか原作の大事なとこを省略して、
いらんとこを拡大してしまった作品のように感じられた。
原作読んでないので、確証はないけども。
結果的には「終始ドタバタしてる映画やったなあ」
というイメージになってしまったのでした。