一石何鳥なのか、この事業。BBBムービー「陽なたのファーマーズ フクシマと希望」。

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出演者の、制作者の伝えたいという気持ち、
自信を持って伝えられるという誇りがビンビン伝わってきて、
ほんまに観てて気持ちいい映画やった。

たぶん、いろいろ軋轢はあるんだろう。
映画の中でも、チラリと、そういうところが匂うところもあった。
けど、彼らには「こうしたい」「こうしないと日本の農業の未来はない」、
「僕たちが次の世代に渡すのは、こういう農業の形だ」という
強い確信があるのが伝わってきた。

この映画では触れられていなかったけど、
メガソーラーの問題も、彼らのやる方法が普及すれば、
かなりの程度、解決するような気がした。(根拠はないけど)。
メガソーラー、森林や山を開発して作ろうとするから、問題になるのであって、
日本中でどうするか問題になってる平らな休耕地を利用する、
という方向になぜ進まないのか、不思議に思った。
ましてや、彼らのように、並行して農業をやろうとする人が出てくれば、
電力問題、食料問題、農家の経営問題、環境破壊、
いろいろ日本の抱える問題が少しは解決に近づく気がした。

メガソーラーがこれほど、いろいろ言われるようになってきたのも、
「環境破壊反対」ということを錦の御旗にして、
太陽光発電の推進にブレーキをかけ、
原子力に向かわそうとする力が働いてるのではないかと、
疑ってしまう。
それで言えば、森林や山地を開発してメガソーラーを作る側にも、
利権構造、ありそうだしなあ。

だけど、彼らのやってることは、
その錦の御旗すら、使い物にならなくしてしまう。

原子力発電というエネルギーの問題で、
離農するまでの苦境に立たされた彼らが、
同じエネルギーの問題を解決に近づけつつ農業に復帰して、
自分たちを苦境に立たせた人たちに、抵抗する。
なんと痛快な話なんだろう。

この映画の監督は、以前に観た映画、
「原発を止めた裁判長 そして原発をとめる農家たち」の監督。

その樋口英明裁判長が、その時の判決文を朗読するシーンで、
胸が熱くなるような気がした。
この人たちは、ずっと戦ってきたんだ。
裁判長、農業従事者、映画監督、
全く違う業種なのに、この人たちは同志なんだ。
その人たちが、自分たちのためだけではなく、
日本を変えるために頑張っている。
この動きにNOと言える人なんて、いるんだろうか。

原発被害は、まだ終わっていない。
そのことにも、この映画はきちんと触れている。
原発は、一度事故を起こしてしまうと、
それが自然現象であれ、人為的なものであれ、
これほど長い間、いやもっともっと子々孫々まで、
その負債を背負うものなんだよ。
未来への警鐘」を作ってしまったオリバー・ストーンさん。

そういう政治的なことを置いといても、
この映画、なんだか観てて、とても楽しいのである。
普段は嫌いな、芋虫のシーンでも、
「もっと観てたい!」と思うくらい、ワクワクしちゃうのである。
それって、ひとつは出演者が皆さん、しんどい時も含めて、
すごく楽しそうに農業をやりながら、生きてることもあるけど、
基本的に農作業を観て、食物植物が育ってるのを観るってこと自体が、
楽しいことなんかもしれん、思った。
それは、農耕民族としてDNAに刻まれてることなのかもしれない。
やっぱり農業って、人間が「生きる」ってことに、
直結してるんやろなあ。

若いファーマー、塚田晴くんのギター弾き語り、
「はたちのうた」すごく良かったなあ、
もう一度、聴きたいと思ってYouTube漁ったけど、出てこなかった。
残念!

あと、エンディングにこの農業のサポーターの人たちの写真が、
次々に出てくるんやけど、その中に白崎映美さんがシレーっと入ってるのに、
少しクスッとした。
そーなんです。
「原発を止めた裁判長 そして原発をとめる農家たち」同様、
この映画も、テーマソング、映美さんが歌ってるんですよー。

映画上映後、監督の舞台挨拶があった。
ワシ、舞台挨拶って、観客みんなで、その映画を褒め称えて、
制作者も、褒められるの喜んでて、
なんか「その映画教」の信者の集まりみたいな感じがして、苦手なんやけど、
この日の舞台挨拶は、観客から褒め称えられるような質問コーナーとかもなく、
映画の裏話とか、出演者たちのその後をお話してくれて、
ワシも、知りたかったことなので、
ノーストレスで聴き入ってしまった。

実は、この映画の小原浩靖監督とは、
前にワシが「原発を止めた裁判長 そして原発をとめる農家たち」について
書いた感想を、読んでくださって、
それが縁で、SNSで繋がってはいたんやけど、
お会いするのは、この日が初めてだった。
ご挨拶だけだったけど、お会いできて良かった。

もっと周辺のことも知りたかったので、
パンフレットを購入。

この映画の音楽をやってらっしゃる吉野裕司さんも古い知り合いで、
白崎映美さんのテーマ曲も入ってるサントラも買ってしまった。
けど、映美さん、吉野さん、すみません!
今回の一番の目当ては塚田晴くんの「はたちのうた」です!

この映画、なぜか近畿地方より東の全国各地で、
上映中、もしくは上映予定。
皆さん、是非!
って、西日本の皆さんにも観てほしいなあ。

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一石何鳥なのか、この事業。BBBムービー「陽なたのファーマーズ フクシマと希望」。” に対して2件のコメントがあります。

  1. 小原浩靖 より:

    監督の小原浩靖です。

    「食物植物が育ってるのを観るってこと自体が、楽しいことなんかもしれん」まさにそうだと思います。
    植物の変化は撮っていて本当に楽しいです。
    撮って楽しいものは観ていても楽しいのだと思います。”映画的”という言葉は正体不明ですが、これもひとつの映画的要素なのかもしれません。

    お感じになられたことをさらに推敲して明文化していただいて、橋本さんの凄さを知ることができました。

    近畿地方より西の劇場、こじ開けていきます。

    こんどゆっくりお話ししたいです。

    1. hashimoto より:

      コメントありがとうございます!

      「撮って楽しいものは観ても楽しい」!
      まさに映画の原点なんかもしれませんね。

      お会いした時は、観終わったばかりで、まだ整理できてなくて、
      衝動で勢いでお話ししてしまいましたが、
      なんでそう思ったのか、落ち着いて考えてみました。
      レアな感想、ぶつけてしまってすみません!

      ぜひ、西の方々にも届けてください。
      この映画きっかけで、きっと何か動き出す人がいると思います。

      そして、是非是非、ゆっくりお会いしたいです!

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