今にちゃんと繋がってるなあ。大西功一監督の初期作品。BBBムービー「吉祥寺夢影(きちじょうじむえい)」「河内遊侠伝」@釜晴れ。

先週月曜日は、釜晴れで大西功一監督の映画鑑賞会でした。

まずは、監督の劇場デビュー映画「吉祥寺夢影」。
大西監督の劇映画って初めてでした。脚本も大西さん。
1991年、20代の頃の監督が、高田渡さんと交渉して交渉して、
信頼されて出演してもらった映画らしいです。

撮影現場はタイトルにも出てくる吉祥寺がメインだけど、
西成の町も出てくるので、ある意味、里帰り上映です。
吉祥寺はワシあまり詳しくないけど、30年以上前の西成の風景が、新鮮でした。

言ってしまえば、家族再生の物語なんやけど、
20代の監督が、ここまでセリフを絞り込んで、
ゆっくりとした間の、表情で語る映画を撮ろうとしたこと、
実際に、独特のリズム感のある、
深い情感を感じる映画を作り上げてることが驚きです。
若いと、できるだけセリフで間を埋めようとしてしまいそうなもんやけど、
よく、ここまで我慢できたなあ、思います。

そのテンポ感は、大西功一監督のドキュメンタリー映画にも、
通じて流れているような気がしました。

渡さん、ほぼ寝たままでセリフも、ほとんどない演技なんやけど、
ほぼ目と口元だけで、すべてが伝わってくる、
すごい存在感と説得力のある演技でした。

変わってほしいとか、ほしくないとか、個人の思いなど、
受け入れることもなく、変わりゆく町。
その中で、自ずと変わっていく人間たち。
故郷を離れたことで、変われたかもしれない自分。

ワシは兄に対して複雑な思いを抱いてるであろう弟が、
大きく兄と衝突することもなく、
兄の抱えていただろう葛藤も理解して、
兄を受け入れていく姿も、深く突き刺さりました。

エンディングで流れる渡さんの「火吹き竹」が、
映画にほんまによう合ってて、映画全体を象徴してるみたいに思えて、
涙が出ました。

この映画で使われてる昔の吉祥寺の写真は、
ほんまにその頃、渡さんが撮ったものらしいです。
渡さんを知る、という意味でも、
値打ちのある映画やと思います。

もう一本は、大西功一監督が大学の卒業制作で撮った、
西成の流しのおっちゃんのドキュメンタリー映画。
これこそ、里帰り上映やなあ。
こんな流しのおっちゃんが西成におったんやなあ。
会いたかったなあ。
キューズモールとかできてしもて、
もう跡形もなくなった西成や飛田の町が見られるのも貴重やけど、
そこで生きる人たちが観られるのが、ほんまにおもろかったです。
今いても、おかしくない気もするけど、
やはり、この頃にしかおらんかったおっちゃんたち。
薄れつつある人と人との繋がり。
流しのおっちゃんは、いろいろ人と人とを繋げてたんかもしれんなあ。
町が変わると、人も変わるんやなあ、と改めて思いました。

まだ観てない別府のはっちゃんぶんちゃん、観に行かんと!!

大西功一さんの映画、ワシがまだ観てない劇映画「とどかずの町で」が、
アマプラで観られるみたいなんで、近いうちに観てみようと思います。
こちらにも、高田渡さん、出てはるみたいです。
大西功一監督ご自身も。

「スケッチ・オブ・ミャーク」に関するワシの記事は、こちら。

アマプラでの視聴はこちらです。

「津軽のカマリ」の記事はこちら。

アマプラでの視聴はこちらです。

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