映画「津軽のカマリ」上映会、東京月桃三味線ライブ@堺町画廊。

18日、水曜日は、大阪で映画観てから、ギリギリのタイミングで京都に移動して、
堺町御池、ちょっと下がったとこの堺町画廊へ映画の上映会に。
10数分前に着く予定やったのだが、
昨日の朝飲んだバリウム検査の下剤が移動中に効いてきて、
京都駅、烏丸御池駅でトイレに駆け込み、
開始時刻ギリギリに入った堺町画廊でも、
いきなりお手洗い借りてしまった。
映画の間、持つかどうか、めっちゃ不安。

今回の映画は、その前の週、石垣島で会ったばかりの映画監督、
大西功一さんの石垣島で観たのとは、別の映画、
高橋竹山さんとその周辺の方を描いたドキュメンタリー映画「津軽のカマリ」の上映会。
大西さん、石垣島から直接関西に来たらしい。
この映画、ワシは今まで二度観てて、この時が3回目。

この映画は、なぜか観るたびに、印象が濃厚になってゆく。
ちなみに「カマリ」というのは「匂い」のような意味らしい。
3回目の「津軽のカマリ」はむせかえるような濃密な匂いに満ちていた。
亡くなる直前の初代の凄みは、何回観ても胸が熱くなる。

その後、初代の孫弟子だけど、
津軽三味線にだけ縛られるのではなく、
広く三味線表現を追う「東京月桃三味線」さんのライブを観せて頂いた。
実を言うと、今回は他の用事があって、諦めかけていたんやけど、
東京月桃三味線さんの生音が聴きたくて、
予定変更して、来させていただいたのだった。
もちろん、初めて観たけど、素晴らしかった。

「津軽よされ」など、津軽三味線系の曲では、
やはり速弾きなど出てくるのだが、
速弾きを「これでもか!」と見せる曲芸では全くない。
哀切に満ちた、音の深みを感じさせて頂いた。

木屋節(新内節参考にしたオリジナルで木屋町をイメージした曲)、
初めの方、少し花街な風雅あって、よし。
そこからの展開に作家性を感じる。
やっぱ色町って、華やかなだけやなくて、哀しみも渦巻いてるもんなあ。

自然の中で作ったという、ゆったりとした小曲集は、
なんか日本庭園を観てる気がした。
日本庭園もザクっと言うと、自然を模して、ミニチュアを作るようなもんやし、
構造としては、同じかもしれない。

最後の「龍」て曲、音量もあって、
結構速弾きなのに、エネルギッシュというより、
枯淡な味わいを感じた。
最後はかなり熱いとこまで、持ち上げて行ったけど、
その味わいは消えない。
懐の深い、大人な音楽やなあ、と思った。
この辺、もしかしたら、高橋竹山さんに通じるのかもしれない。
竹山さんにも感じたブルース、みたいなもの、
東京月桃三味線さんオリジナルのブルースみたいなもんが
あるのかもしれない。

東京月桃三味線さん、山口出身で、東京で三味線弾いてて、
津軽三味線の人に「竹山さんに似てるところがある」と言われ、
津軽三味線も習って、
今は京都の山の中に住んでらっしゃるらしい。
が、着物の袖から、少しタトゥーらしきものが覗いてた。
帰り道で検索してみると、

おおお!タトゥーだらけ!!
ええやん!ええやん!!
これで三味線って、めっちゃパンクやん。
余計に好きになりました!


帰り道といえば、京都から帰るJR新快速内。
何かがゴロゴロ転がって来た。

拾ってみると。

車内飲みの風上にも置けんなあ。
せっかくええ気分で、帰るとこやったのに。
他にやな気分になる人が増えるのもやなんで、
拾って捨てておいたけど、
機嫌良う飲んだ後は、
他の人の機嫌も損ねんように
して欲しいもんですわ〜。

あ、便意は、その後、爆発せず、家まで、感じることなく過ごせましたよ。

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