橋本ヒネモスのBBBムービーvol.1。「モリコーネ」「津軽のカマリ」「おばあちゃんの家」「ドリームホース」「とべない風船」「響け! 情熱のムリダンガム」。

新コーナー始めます。
と言っても、前からやってた映画の感想なんですが。
以前は、その映画を知らない人にもわかるように書いてましたが、
これからは、印象に残った映画の印象に残った箇所だけを、
いくつかの映画、感想をまとめて書いていこうと思います。
読んで気になった映画があれば、調べてみてください。
よろしくお願いします。

「モリコーネ 映画が恋した音楽家」。

むちゃくちゃ良かった!
全編映画愛に溢れてる。
映画音楽が、二流と思われてた時代から、
映画音楽を芸術の域にまで高めた人なんやな。

音楽がセリフか、登場人物か、
思うくらい、映画に入り込んで、一体になってる!
なのに、音楽だけ取り出しても、素晴らしい。
こんな人、ワシは他に知らん。

ワシ個人は、あまりアカデミー賞、
興味ないんやけど、
受賞シーン、泣いてしもた。

「アカデミーの謝罪」って、響いたなー。

スプリングスティーンが、また出てた。
最近、音楽もののドキュメンタリーやと、
クラプトンかどっちかが出てるイメージやな。
一時、誰の通夜にも顔出してた森繁か!

「津軽のカマリ」。

これは、こないだ感想、上げたんやけど、
なんとなく、こっちにも入れときたかったんで。
引用で、すんません!

「おばあちゃんの家」。

泣いたわ〜〜。
キュンとジーンがジワーっと襲ってくる。
音楽が良すぎる。
やんちゃな孫にも怒らず、優しく接するおばあちゃんが愛おしくて、
たまらなくなる。
きっと、そんなことでは怒らなくなる、辛い人生も送ってきはったんやろなあ。

おばあちゃんが孫に抱く気持ちって、どこの国でも、こんな感じなんかもしれん。
孫の変わり方がもう切なすぎる。
ワシの母方のおばあちゃんちも、かなりな田舎で、
ワシは、汲み取り式の便所に一度落ちたことがあって、
行くの怖かったけど、いつしか楽しみにもなってた。
多くの人が、この映画観て、自分のおばあちゃん思い出すんやろなあ。
主演のユン・スンホくん、今29歳らしい。
どうしてるのか検索してみると、
けっこうなイケメン俳優として、活躍してるみたい。

おばあちゃん役のキム・ウルブンさんは、一昨年、95歳で亡くなられたらしい。
女優キム・ウルブンさん、昨日(4/17)95歳で死去…映画「おばあちゃんの家」でユ・スンホと共演も

「ドリームホース」。

これも、ウルウルきた。
冴えない田舎町の人々が、あることに熱中して、
団結が生まれ、希望を持って元気になり、最終的に成功する。
「フルモンティ」や「フィッシャーマンズソング」とか、
もうイギリスのお家芸やな。
ある意味、予定調和ではあるんやけど、
ワシ、この手のストーリーが嫌いではない。
いや、むしろ大好き!
泣きたい!

今回は、前半わりと、とんとん拍子で、
半分くらいで、けっこうな成功、成し遂げちゃう。
「あれ?これからどうするの?」
思ったけど、ここからが、泣かす泣かす。
競走馬と、住民たちの人生とを重ねるように描いていく。
ほんま上手いなあ。
わかっていても、やっぱり泣く。

「とべない風船」。

東出昌大さん、三浦透子さん、小林薫さんと好きな役者さんが出てるので、
観に行ってみた。
全編わりと暗めやけど、じんわり沁みてくるええ映画でした。
瀬戸内海の風景が、ひとつひとつ、ほんまに美しい。

この映画は豪雨水害がモチーフやけど、
ここ10年くらい、日本は災害が多発している。
災害の犠牲者や、残された遺族への思いに満ちた映画やなあ、思った。

役者として活躍してることも知らんかったけど、
堀部圭亮さん、ええ演技やったなあ。

「響け! 情熱のムリダンガム」。

最近ちょっと気になってるインド映画で、音楽映画で、
インド料理店がどうしても上映したくて、配給を買って出た、
という話も、おもろかったので、観てきた。

インド映画の映像クオリティの高さは、わかってたけど、
この映画もクオリティ高い映像で、
歌あり、いきなりの集団ダンスシーンあり、
バトルあり、恋ありって、インド映画の特徴を全部押さえてる。
それがちゃんとストーリー的に組み込まれてて、
無理矢理感が(あまり)ない練られた脚本でした。
おぼこいまでの真っ直ぐな描き方も、好感が持てるなあ。

インド映画らしい予定調和なハッピーエンドなんやけど、
ほんま気持ち良く乗せられた感のあるエンターテイメント映画でした。
それにしても、達人のムリダンガムの響き、ええなあ。
一度、生で聴いてみたい。

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