痛ましいまでの青春記なのかもしれない。BBBムービー「灰となっても」
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警察が一般市民を殴る蹴る、
催涙弾どころか実弾を撃つ。
2時間、ほぼ、その生々しい悲惨な場面が続く。
これは本当に警察なのだろうか。
軍隊ではないのだろうか。
いや、警察にしても、軍隊にしても、
住民を守るための存在だ。
どちらにしろ、常軌を逸している。

ワシは、この香港の民主化運動の映画、割と観てるので、
正直、ドキュメンタリーとしては、やや物足りなかった。
知らなかった事実や、事件に至る経緯の背景が、
語られてる訳ではなかった。
ジャーナリスティックな新しい視点はあまりなかったということか。
ただ、ひたすら、学生を中心に、
香港の市井の人々に暴力を向ける警察の非道が、
延々と画面を覆う。
作者本人が目の当たりにした、これらの出来事が、
凄まじくて、作者の心に、どんな傷をつけたか、
ということを想像すると、傷ましくてならない。
だけど、最後に、ロンドンに亡命した作者が、
今までの一番の思い出として、この運動の初期の、
すごい人数で、デモをしたことを挙げてることを考えると、
青春時代に、こういう日々を送りざるを得なかった作者の
痛ましいまでの青春記として捉えるのもアリかと思った。

